キャリアスマホ利用者がMVNO(格安SIM)に乗り換えた・乗り換えない理由とは?

調査会社ICT総研がMVNO(格安SIM)の利用状況に関する調査結果を発表しました。調査対象:キャリアスマホユーザー1200人+MVNOユーザー1800人 合計3000人データによると、キャリアスマホユーザーの47.2%と約半数がMVNOに乗り換えたいと思ったことがあるそうです。MVNOのテレビCMや実店舗展開など積極的な宣伝によって、以前より確実に増えていると感じます。そこで、キャリアスマホから乗り換えない理由、MVNOに乗り換えたユーザーの不満点、MVNO選びで重要視しているポイントについてまとめました。

キャリアスマホ vs 格安スマホ 選んだ理由は?

キャリアスマホからMVNOに乗り換えない理由ランキング

  1. 28.1% 月額料金の安さ
  2. 16.1% 端末の価格・性能
  3. 15.3% キャリアの信頼性
  4. 12.4% 最適な料金プラン
  5. 7.1% エリアの広さ
  6. 6.9% 通信の品質・安定性
  7. 6.0% 通信速度
  8. 4.8% その他
  9. 3.2% アフターサポート
1位はMVNOの専売特許かと思われた「月額料金の安さ」という結果に。家族割、株主特典、キャッシュバックなどいろんな仕組みを活用すれば、通信費が高いイメージのあるキャリアスマホでも十分安くなります。また、2017年夏からドコモが始めた低料金プラン「docomo with」もスマホ・ケータイ売上ランキングで上位をキープしていますし、ソフトバンクも2016年からスマホデビュー割で低価格サービスを提供中。さらにauも新しいプランを導入するなど、以前のような高いってイメージは薄れてきている気もします。また、2015年から始まったインターネット光回線(フレッツ光)の光コラボレーションによって、ドコモ光とソフトバンク光を契約すればセット割引もあります。MVNOにもありますが、割引幅は微々たる額。なので利用しているキャリアサービス全体で見ると意外と安く使えることも影響しているんでしょう。 2位はハイスペック端末の取り扱いと端末購入補助。MVNOでも性能の高いモデルを扱っているところが増えてきましたが、キャリアは「iPhone」「Xperia」などハイスペックモデルがあり、購入サポートで実質半額以下で買えます。端末0円が廃止されてもまだまだ魅力はあります。 3位はブランドの信頼性。CMが増えて認知度があがっているものの、MVNOはサービス開始からそれほど長く経っていません。キャリアの信頼性には勝てませんね。 その他、エリアの広さ、通信の快適さなどが理由に上げられていました。 

MVNO乗り換え時に重要視したポイントランキング

  1. 47.0% 月額料金の安さ
  2. 13.3% 最適な料金プラン
  3. 9.7% 端末の価格・性能
  4. 7.2% 通信の品質・安定性
  5. 7.1% キャリアの信頼性
  6. 6.6% 通信速度
  7. 6.5% エリアの広さ
  8. 1.4% その他
  9. 1.1% アフターサポート
MVNO(格安SIM)はさすがに料金の安さが1位に。9割以上のユーザーが月3000円未満で使っているようです。2位は料金プラン。通話の無料時間、データ利用量に応じて自分にピッタリのプランが選べるのは魅力です。3位は端末価格や性能。性能面ではハイスペックモデルも続々登場してきました。価格は1万円前後のものもあり、電話とメール、ちょっとしたアプリができれば十分という人には問題ないでしょう。ただハイスペックモデルを買うときの価格はそれほど安くなりません。格安スマホと言われるだけあり、もともと低価格スマホと通信サービスをセットで売るのがメインだったので、端末料金面はこれからの努力次第ですね。4位以降は通信品質やキャリアの信頼性などが続いています。UQモバイルやLINEモバイルなど最近元気なMVNOは通信品質も良く、格安SIMは遅い、というイメージとは違ってきています。そんなところもランキングに影響しているんでしょう。 

キャリアスマホ→MVNO乗り換えユーザーの不満点ランキング

  1. 18.3% サポート体制が充実していない
  2. 17.6% キャリアメールが使えない
  3. 17.0% 昼や夕方に速度が遅くなる
  4. 15.3% 周りに格安スマホユーザーがいない
  5. 10.3% LINEユーザー検索機能使えないなどの制限がある
格安だからこそサポート面にコストをかけていないこともあります。ただ、最近は実店舗を増やしているMVNOもでてきていますし、今後さらに利用者が増え利益が出るようになればサポート面も充実していくはず。ただ、mineoは今でもサポートの良さが評判で人気となています。キャリアメールは仕方ないですね。混雑時の速度に関しては、UQモバイルやLINEモバイルなら安心と言えそうです。ただ、他社も改善に力を入れてますし、総務省がキャリアへ高品質な回線の開放を要求?というニュースもでていました。そのため、今後変わっていく可能性も十分ありえます。 

まとめ

調査会社発表データからMVNOとキャリアスマホの利用状況について紹介しました。キャリアが低価格プラン投入で対抗姿勢を鮮明にしていますが、MVNO利用者はこれからも増えていくのは間違いないでしょう。MVNOユーザーの不満点ランキングの項目は、契約するMVNOによって満足できるレベルのサービスが提供されていることもあります。まずは自分が何を重要視しているのか?を知り、それに強いMVNOを選ぶのがいいですね。