日本でいまだに売れ続けている折りたたみ式ガラケーみたいな形態が特徴の「Galaxy Z Flip」が登場しました。
Galaxy Z Flip SCV47は、韓国の世界的な電機メーカーであるサムスン電子が開発を行った新しいスマートフォンで、日本では2020年2月28日に長年auブランドを展開している、KDDIと沖縄セルラー電話から発売される予定です。
そこで「Galaxy Z Flip」の端末価格やスペックなどをまとめました。
Galaxy Z Flipはどんなスマホ?特徴まとめ
Galaxy Z Flipの端末価格はかなり高め
auの直営店とオンラインショップでの端末価格は税込で179,360円となっており、10万円台前半の価格帯で販売されている他のスマートフォンと比較すると高めに設定されています。
フォルダブルディスプレイで折りたたみ可能に
この端末の機能面における最大の特徴は、フォルダブルディスプレイ(Foldable display)が採用されていることです。
現在発売されているスマートフォンは液晶パネルが一面のほぼ前面に配置されているものが大半ですが、従来の技術では折りたたむこと自体が不可能でした。
現在につながる折り曲げ可能なディスプレイの技術が公の場で相次いで発表されるようになったのは2010年代に入ってからのことで、2010年代終盤に携帯端末の分野での実用化が実現しました。
折りたたんでもディスプレイは大丈夫なの?
はじめてフォルダブルディスプレイに触れる人だと何度も折りたたんで良いものなのかと気になるでしょうが、サムスン電子のフォルダブル有機ELディスプレイは数十万回の折りたたみ動作に耐えられるようにつくられており、簡単に壊れてしまうことはありません。
折りたたみスマホの前身、横に折りたためるGalaxy Fold
2019年10月にauから発売されたサムスン電子製のGalaxy Fold SCV44は、本のように縦に折りたたむスタイルがとられていましたが、この端末は横に折りたたむスタイルが採用されています。
対してGalaxy Z Flipでは折りたたむと正方形に近いスタイルとなり、かつて二つ折りタイプのフィーチャーフォンを持ち歩いていたときと同じような感覚で端末を携帯できます。
折り曲げ途中でも操作可能
また、折り曲げる途中の状態でも操作が可能になっており、標準で搭載されているカメラアプリを起動中に本体を少し折りたたむとフレックスモードと呼ばれる曲げた状態での操作に最適なUIに切り替えることが可能です。
Galaxy Z Flipのスペック情報
バッテリー性能
ディスプレイ以外のスペックについて述べると、まずバッテリーについては容量が3,300mAhのものが搭載されています。
フル充電した場合の電池持ち時間は約110時間、連続待受時間は約390時間、バッテリーが空の状態から満タンにするまでにかかる充電時間は約110~120分間となっています。
カメラ機能
カメラは、正面と背面に仕様が異なるレンズが計3つ内蔵されています。
正面は約1,000万画素のシングルカメラのみですが、背面は約1,200万画素のデュアルカメラとなっており、動画・静止画ともに光学で2倍、デジタルで8倍のズームが可能です。
オートフォーカス機能や手ブレ補正機能も搭載されており、旅先などで写真を撮る場合はGalaxy Z Flip SCV47だけでも十分綺麗に撮ることができるでしょう。
CPU(プロセッサー)
プロセッサーはアメリカの半導体メーカーがハイエンドモデル用として開発されたもので、従来のモデルよりグラフィック性能とゲーミング最適化機能がアップしているのが特徴です。
メモリ・ストレージ
RAM容量は8GBの1種類のみ、ROM容量も256GBのみですが、たっぷり容量があるので通常の用途の範囲内であればストレス無く端末を操作できます。
容量少な目の価格を抑えたモデルもあるといいのですが、Galaxy Z Flipくらい高額になると大きな差にはならないですね。。。
搭載されているOSの機能
搭載OSのAndroid 10はフォルダブルディスプレイに初めて正式に対応したバージョンで、先に述べたフレックスモードもこのOSの機能によるものです。
また、近年さまざまなOSで導入されているダークテーマの機能も追加されており、アプリ側で対応していればOSに連動して起動時に自動的に適用されます。
ダークテーマには、目の疲労をある程度軽減される効果とバッテリーの減りを抑える効果があるので、普段目が疲れやすい人やバッテリーを長持ちさせたい人、デフォルトの明るいデザインのテーマに飽きた人は変更して試してみると良いでしょう。
日本市場向けのカスタマイズについて
日本で発売されている外国メーカー製のスマートフォンは、すべて日本市場向けにはカスタマイズが加えられています。
Galaxy Z Flip SCV47も例外ではありませんが、ヒンジカバーにある刻印が製造メーカーのロゴからGalaxyのロゴに変更されている点や、auの各種サービスを使用するためのアプリがインストールされている点、日本語フォントが国外版で採用されているものから差し替えられている点以外に目立つ変更点はありません。
おサイフケータイやワンセグに代表される日本独自のシステムやハードウェアは未搭載です。
また、Galaxy Z Flip SCV47には、近年さまざまなスマートフォンでみられる防水・防塵加工が全く施されていません。
防水性能や防塵性能が高いスマートフォンからGalaxy Z Flip SCV47に機種変更する場合、水場や湿気の多い所、ホコリや塵がたくさん舞う場所などに晒すと短時間で不具合を起こす可能性があるので、絶対に持ち込まないように注意しましょう。
まとめ
いまのところauのみ扱われる縦に折りたためるスマホ「Galaxy Z Flip」についてまとめました。
非常におもしろいスマホで、興味がわいている人も多いと思いますが、端末価格が高すぎてとても買えないって人も多いでしょうね。
今ではショップ側も最大2万円までしか割引できませんし、そうなると15万円ほどになってしまいます。
また今では搭載されて当たり前になりつつある防水防塵機能はなく、おサイフケータイなどもついていません。
よほどのGalaxyファンや新しい物好きでないと手は出ないでしょうね。
とはいえ、面白い端末ではあります。
今後もサムスンには個性的な端末を出し続けていってもらいたいですね。