格安SIMシェア上位8社の満足なところ、不満なところ

調査機関「MMD研究所」が、人気格安SIMサービス（MVNO）の利用者を対象に満足度調査を実施。その結果を発表しました（調査対象：15～69歳男女1638人）。その結果をまとめてみました。

人気格安SIMサービス上位8社の利用状況

MVNO	スマホ音声プラン	スマホデータ通信	タブレット音声プラン	タブレットデータ通信	モバイルルーターデータ通信
楽天モバイル	71.2％	20.9％	0.1％	3.9％	3.9％
OCN モバイル ONE	44.0％	34.3％	0％	13.0％	8.7％
IIJmio	48.3％	29.7％	2.5％	11.7％	7.8％
mineo	54.2％	34.9％	0％	4.5％	6.5％
BIGLOBE	40.1％	30.4％	1.4％	16.1％	12.0％
イオンモバイル	75.1％	17.1％	1.1％	2.6％	4.1％
DMM モバイル	40.1％	38.2％	0.9％	10.4％	10.4％
BIC SIM	54.5％	26.8％	0.5％	10.1％	8.1％
全体	53.1％	29.1％	0.8％	9.2％	7.8％

約半数が音声通話ができるプランを選んでいるようです。特に「5分かけ放題オプション」のある「楽天モバイル」と音声シェアができる「イオンモバイル」が突出しています。またスマホでの利用者が8割以上と圧倒的。そしてタブレットが1割、モバイルWi-FiルーターもMVNOによっては1割ほどの利用者がいます。今は低価格で買えるスマホ端末の種類も増え、ハイスペックでも3万円以下で買える機種も出ています。そういった端末を購入しゲーム用、動画視聴用など2台目として格安SIM運営する人もいます。格安SIMなら2台持っててもキャリアでの料金より安くできるので、そういった用途に応じた使い方が今後増えていきそうですね。

人気格安SIM8社全体の項目別満足度

満足度ランキング

76.7％　月額料金
65.9％　通話時の音質
60.1％　データ通信エリア
54.8％　データ通信速度
51.2％　ブランド
47.5％　公式サイト情報が充実している
32.6％　サポート
30.6％　保証サービス
24.7％　オプションサービス

格安とついてるだけあり、料金の安さへの満足度が非常に高くなっています。人によっては5分の1、6分の1以上になりますからね。それだけキャリアでは無駄が多い・通信料が高いってことでしょう。安かろう悪かろうと思っている人もいるかもしれませんが、音声の品質、繋がるエリア、通信速度などの項目でも満足度はかなり高くなっています。人気格安SIMサービスだけをピックアップしたデータなので高くなりやすいと思いますし、これから選ぶのであればここでピックアップしている8社から選ぶのが安全確実でしょう。

不満ランキング

18.5％　データ通信速度
13.1％　データ通信エリア
12.1％　サポート
10.5％　公式サイトの情報
10.4％　オプションサービス
9.6％　通話音質
9.4％　保証サービス
8.7％　月額料金
6.5％　ブランド

不満なところは満足度ランキングでも4位に入った「データ通信速度」がトップという結果に。みんながネット接続する時間帯（12時台や夕方など）で劇的に遅くなってしまう格安SIM。そういった時間によくスマホ利用する人は不満に感じてしまうでしょうね。ただそれでも5人に1人もいないレベルなので乗り換える価値はあるでしょう。2位のデータ通信エリアについてはキャリアと同じなので格安SIMだからというものではありません。きっとキャリアでも同じ不満がでるでしょう。ほか料金を安くすることによるシワ寄せが、サポートやオプションサービスなどに影響してしまうのは仕方ないでしょう。ただサポートを利用する機会って他社に乗り換えるときくらいじゃないかと。設定などはガイドどおりにやればそれほど難しいものでもありませんし使う機会はほぼないはずです。あまり気にする部分ではないかと思います。

まとめ：格安SIMシェア上位8社の満足なところ、不満なところ

調査機関発表の人気格安SIM利用状況についてまとめました。2015年あたりから認知度も上がり普及が進んできた格安SIM。2016年には総務省発表データによると一般向け・法人向け含め1000万契約以上になっているようです。キャリア契約件数に比べるとまだ差はありますが、2017年にはさらに増加するでしょう。今回の調査結果を見る限り、満足している人のほうが多い印象です。学校や職場でお昼にスマホをいじるような人だと不満がでやすいと思いますが、それを補う圧倒的料金の安さは魅力です。そろそろ周囲にも格安SIMに乗り換えてる人が増えてきているはず。まだの方は検討してみて下さい。