公正取引委員会「SIMロックなし」「2年縛り解約違約金の見直し」などをキャリアに指摘

公正取引委員会「SIMロックなし」「2年縛り解約違約金の見直し」をキャリアに指摘トップ画像2015年頃から総務省からの3大キャリアへの風当たりが強くなっていましたが、最近は落ちついた感がありました。やりすぎな端末購入補助サービスやキャンペーンも見られなくなり、総務省側の思惑はある程度達成できたんでしょう。いち消費者としては残念ではあるんですけどね。ただ、8月になり今度は「公正取引委員会」がもう一歩踏み込んだ要件をキャリアに向けて発しました。そこで「公正取引委員会」公式サイトに発表された内容をザックリまとめてみました。

公正取引委員会の発表内容まとめ

関係各社から意見徴収したら、MVNOの競争促進のためにはMNO(キャリア)の契約形態をもっとどうにかしたほうがよさそう。そんなわけで次のポイントをどうにかすべき。

通信契約と端末販売は別々に

あいかわらず通信料で端末代補う値引き販売してるので、買う側もわかりにくくなるしやめさせたほうがいいよね。あと今現在の端末販売台数の9割はキャリアものだし、MVNOが不利なこの販売方法は独占禁止法違反っぽい。

SIMロックなしにしよう

キャリアは自分のとこの回線しか使えないようにSIMロックかけてることがほとんど。でもこれあるとMVNOに乗り換えにくいし競争促進の面からみてもダメでしょ。これでMVNOと契約しにくくなってるなら独占禁止法違反っぽい。なのでSIMロックなしにしたほうがいいよね。

2年縛りと自動更新&高い違約金やめよう

キャリアがメインで扱ってる契約形態「2年契約」において、契約解除したときの違約金の高さがMVNOに乗り換えしにくくなってる原因じゃないの?その金額が解約しにくくしてるなら独占禁止法違反っぽい。なので違約金なしか、あっても最低限で。そして金額の内訳を明確に&手続きを簡単にしたほうがいいよね。

キャリアの持ってるデータをMVNOが使えるようにしよう

キャリアが持ってる電話番号、ユーザーの契約状況などの等の顧客情報をMVNOが使えれば自分のところでSIMカードが発行できるように。そうなればいろんなサービスができるようになって競争促進につながるからそれらを開放させたほうがいいよね。で、開放するとき制限つけるのはまあいいとして、競争促進の邪魔になるようなら独占禁止法違反っぽいからキャリアさんは気をつけてね?

分割払い契約での総支払い額をショップが変えられるように

分割払いで端末を買うとき、どこで買っても総額が同じになっている(ポイント割引などは除く)。販売代理店によって自由に変えられないのは独占禁止法違反っぽい。

中古スマホ、携帯市場をもっと活性化させよう

今のところ中古スマホ市場が小さすぎる(2014年で全体の8%くらい)。で、キャリアやメーカーが極端に高額買取しするのは中古市場が広がらないし、買い取った端末の流通を制限するのは独占禁止法違反っぽい。

アプリやOS利用条件について

メーカーやキャリアが独自のアプリなどをライセンス契約するとき、ライバル会社のものを使わせない、似たようなものを作らせない、など強要するのは独占禁止法違反っぽいのでやめさせたほうがいいよね。 

公正取引委員会「SIMロックなし」「2年縛り解約違約金の見直し」などをキャリアに指摘 まとめ

あくまで意見を発表しただけの段階みたいですが、こんなこと言われたらキャリアも対応を考えざるを得ないはず。キャリア契約してる人にとってマイナスになることも多そうですが、格安SIM業界はさらに盛り上がりそうですね。