UQモバイルと他のau系MVNO(mineo、IIJmioなど)の違いは?

auを運営するKDDIの傘下「UQコミュニケーションズ」が運営するMVNO「UQモバイル」。2016年からKDDI主導で積極的なサービス拡充を始め、その年の年末時点で25万件ほどまでシェアを伸ばしたようです。同じくau回線を利用した格安SIMではシェアトップの「mineo(マイネオ)」は50万件らしいので半数まで迫っています(mineoはドコモ回線含む)。au回線単独のMVNOではトップでしょう。ここまで急激に伸びた背景には、総務省のMVNO推進姿勢に危機感を覚えたKDDI側の影響が大きい、というかKDDI(au)が主導してるんでしょう。そんな親会社の手厚いサポートもあり、同じくau回線の格安SIMを扱う競合他社とは違ったサービスを展開しています。そんな背景からか、au系MVNO関係者の不満の声もちらほら見かけるようになりました。そこでauの手厚い保護を受けるUQモバイルとその他MVNOの違いについてまとめてみました。

UQモバイルとその他au系MVNOの違いは?

大きな違いは以下の5つ。
  1. テザリング対応
  2. 回線速度
  3. iPhoneあるなし
  4. 2年縛り契約メイン&端末割引あり
  5. KDDI(au)系列会社
細かく言うと他にもあると思いますが、目立ったところはこれくらいでしょう。そして先日大手MVNOでau回線の格安SIMサービスを提供している「IIJmio」が検証した結果が発表した内容によると、系列会社だからこその優遇があるようです。たとえば1のテザリング対応。接続はauが持ってるサーバーで操作しているため、au回線が使えるMVNO側ではコントロールできなくなっています。その為普通は使えないんですが、UQモバイルは自社サーバーでコントロールできるようになってるようです。また2の回線速度も環境によってドコモ・au、ソフトバンク以上に快適なレベルとなっています。いろいろなIT関連サイトやブログ、雑誌などで格安SIM速度調査結果が発表されてますが、他社MVNOはau回線の一部を借りて運営してる中、au回線を全部使えるようにしてるとしか思えないレベルで速いです。これはライバルソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」に対抗するために優遇しているからとも言われています。このように系列会社ならではの圧倒的格差が発生しています。こういうことは当然あるでしょうし平等じゃないとダメとも思いません。より快適な環境で使いたいならUQモバイルを契約すればいいでしょう。ただ利用する側としては他社でも同じ環境で使えたらいいな、とは思います。UQモバイルは2年縛りのあるコースなら安く感じますが、他社MVNOのようにデータ容量のプランが少ないんですよね。今大容量プランが広がっている中で、縛りのないSIMカードだけ契約するプランは3GBのものしかないのが微妙です。データ無制限プランは常時500kbps制限されるのでこれまた微妙ですし。 

まとめ:UQモバイルと他のau系MVNO(mineo、IIJmioなど)の違いは?

au系列会社が運営するMVNO「UQモバイル」と他のau回線を利用するMVNOの違いについて紹介しました。MVNO日本通信が、ソフトバンク端末がSIMロック解除しないと格安SIMが使えない件に関して総務省に訴え見事勝ち取った例もありますし、このあたりの不公平な部分を訴えるau系MVNOが出てこないとも限りません。いち利用者側としては同じ条件で使えるようにして欲しいなと思います。