2016年度 国内携帯・スマホ出荷台数シェアランキング

日本国内の市場調査をしている会社「MM総研」が、2016年度の国内携帯電話出荷台数とメーカー別シェアを発表しました。それによると、
  • 出荷台数は前年比マイナスで2012年から連続で減少
  • スマホは2年連続で増加
  • SIMフリースマホ出荷台数が大幅増加
  • スマホシェアはアップルiPhoneが約半数
となっています。それぞれの詳細データは以下のとおりです。

2016年度 携帯・スマホ端末出荷台数とメーカーシェアランキング

  • 日本全体での出荷台数 3606.1万台
  • スマホ出荷台数 2942.1万台 ⇒4大キャリア・・・2676万台(前年比3%減) ⇒SIMフリー・・・266.1万台(前年比88.5%増)
  • ガラケー・ガラホ・・・664万台(前年比18.9%減)
スマホ出荷台数はSIMフリースマホの伸びが大きく、2015年に比べてプラスとなりました。総務省が主導するMVNO推進やキャリアの販売方法是正といった影響もあり、SIMフリースマホ出荷台数が大きく伸びる格好に。対してガラケー・ガラホは2015年に初めて1000万台を切り、2016年はさらに大きく減少しています。スマホ売上ランキングをみるとまだまだ売れていると感じるんですが、実売数では随分減っているんですね。続いてメーカー別シェアについて。

携帯電話市場のシェアランキング

  1. 44.1% アップル
  2. 12.5% ソニー
  3. 9.6% 京セラ
  4. 9.2% シャープ
  5. 8.1% 富士通 16.5% その他
あいかわらず日本でのiPhone人気はすごいですね。iPhoneだけで携帯市場全体のシェアの4.5割ほどを占めています。2016年度は1591万台を出荷し、前年比プラスになりました。未だに旧モデル「iPhone5s」の販売は好調ですし、前評判ではイマイチだった「iPhone7」も蓋を開けてみれば売れ行き好調です。今年はiPhone10周年記念モデルも投入されるようですし、さらにシェアを拡大しそうですね。2位は「Xperia」シリーズが人気のソニーモバイルコミュニケーションズ。デザインが平凡になった「Xperia X Performance」の売れ行きは残念な結果でしたが、「Xperia XZ」は元の路線に戻り売れ行き好調です。ただ世界全体の売れ行きは半減するなど大きく後退しているので、さらなる奮起に期待です。3位は「DIGNO」シリーズが好調の京セラ、4位に「AQUOS」シリーズのシャープ、5位は「arrows」シリーズの富士通がランクイン。国内メーカーが安定して強いです。 

スマホ市場のシェアランキング

  1. 54.1% アップル
  2. 15.3% ソニー
  3. 8.1% シャープ
  4. 5.5% 富士通
  5. 4.5% 京セラ 12.6% その他
スマホは当然アップルがトップに。シェアの半数以上を占めました。もうサムスンのバッテリー爆発レベルのトラブルではこの状況は覆らないでしょうね。いつまでアップル一強時代が続くのか見ものです。携帯市場全体でのシェアで3位だった京セラは、スマホ市場では5位となっています。ガラケー・ガラホ端末が今でも主力だからこそですが、市場縮小に伴い今後厳しくなっていくことは間違いありません。その他の12.6%(370.6万台)に含まれるSIMフリースマホが大きく出荷台数を伸ばし、2015年比約9割プラスになっていますが、まだまだ全体から見れば9分の1ほどと少ないシェアになっています。しかしスマホ売り上げランキングで上位にランクインする端末も増えてきてますし、2017年はさらにシェアを伸ばすことは間違いないでしょう。 

まとめ:2016年度 国内携帯・スマホ出荷台数シェアランキング

2016年の国内シェアはアップルが1位、2位ソニーモバイルコミュニケーションズは今までと変わらず。ただアップルが出荷台数を伸ばしシェアを拡大しています。iPhone10周年で2017年は力が入ってますし、さらにシェア拡大しそうです。またSIMフリースマホが大きく伸びました。まだまだ総務省の後押しもありますし、MVNO間の競争も激化しています。弱点だった通話サービスも充実しさらに格安SIM搭載のSIMフリースマホが普及していくことは間違いないでしょう。