すでに海外では発売されている5G対応スマホ。
ごく一部だけですが5G回線が使えるところもあります。
そして日本では2020年の春から、ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアから5Gスマホが提供されます。
しかし実際にどのようなことができて、どのようなメリットがあり、これまでの4Gスマホとの違いについてわからない人は多いことでしょう。
ここでは5Gスマホになって何が変わるのか、メリットや4Gスマホとの違いについて紹介します。
5Gスマホのメリット
高速データ通信
まず最初に5Gスマホのメリットとしてあげられることの第一に、高速ダウンロードが実現できることが挙げられます。
一番のメリットが高速通信を利用したアプリケーションなどの高速ダウンロードと言えます。
これまでの4GやLTEのスマートフォンの場合には、高解像度のグラフィックなどを使ったゲームをダウンロードする際には、Wi-Fiを利用しなければダウンロードするためにかなりの時間がかかってしまったり、ダウンロードの途中で接続が切れてしまい何度もやり直すはめになっていたという人も多いことでしょう。
しかし5Gスマホであれば、回線が安定している所であれば、数秒もあればダウンロードができるという実績が報告されています。
実際に2019年5月からはロンドンでサービスが提供されていますが、2GBのゲームをダウンロードするためにかかる時間は、4Gの場合には12分24秒となっていますが、5Gの場合には1分40秒とかなりの速さであることがわかります。
配信サービスの高速化
1つ目のメリットと似たようなものですが、2つ目のメリットとしてあげられることは音楽や映像配信サービスの高速化です。
通信の断絶を気にすることなく、コンテンツを楽しむことが可能となるでしょう。
4Gの場合にはYouTubeをはじめとした動画をストリーミング再生で見ていると、ローディング中になって止まってしまうことがよくあります。
しかし5Gの場合には通信回線が安定していれば、問題なくストリーミングサービスを楽しむことができます。
オンラインゲームが快適になる
3つ目のメリットはオンラインゲームやゲームストリーミングサービスが挙げられます。
オンラインゲームも同じように低遅延で楽しめるようになります。
現在のオンラインゲームの場合には、通信が断絶することを念頭に置きゲーム設定がなされていて、ローディングをするのにかなりの時間を要することもあります。
対戦ゲームとなれば、お互いの通信スピードにも大きな影響を及ぼすことでしょう。
しかし、遅延技術を利用した5Gスマホであれば、バーチャルからリアルの体験ができ、今よりもさらにゲームを楽しむことができるかもしれません。
スマートフォンでゲームをする際に気になることとして、ゲーム自体をダウンロードするときに必要となるストレージや容量の問題が挙げられます。
これが5Gになると容量の問題も解決することでしょう。
4Gスマホとの違いは?
これまでの4Gスマホとの違いとしてあげられることは、通信速度が格段に上がることと、同時接続数も増えること、遅延が少なくなることです。
最大速度が圧倒的に違う
4Gの場合には100Mbpsから1Gbpsの速度となっています。
5Gの場合には最大で100Gpbsとなって、このことから100倍以上速くなることが予想されます。
通常であれば4Gの場合に10秒のかかるデータ通信も、5Gの際には0秒未満、つまりは一瞬で終わる計算です。
コンテンツの表示やダウンロードの際の待つ時間は限りなくゼロに近づくといえます。
複数端末を同時接続しやすくなる
近年ではスマートフォンやパソコンだけではなく、ワイヤレスの通信を利用する機器も格段に増えています。
4Gの場合にはなかなか対応できない同時接続も、5Gの場合には接続可能となるでしょう。
そして4Gの場合には10msの遅延があるものの、5Gの場合にはこれが1msに改善されます。
遅延が少なくなればリアルタイムでデータを送受信できるようになり、音や画像のずれも少なくなることでしょう。
このように5Gの方がこれまでの4Gよりも優れていることがわかります。
5Gスマホはいつ買うべき?
実際に5Gスマホはいつ買うべきなのだろうと思う人もいるかもしれませんが、サービスが本格的に開始されるのは2020年からとなります。
都心に住む人で早く体験したいならすぐ買いましょう
現行機種は5Gに対応していないので、いち早く体験したいと考えるのであれば、スマホの買い替えが必須になるでしょう。
5G対応の基地局が必要になるのですぐに全国には広がりません。
最初は都心から対応していくでしょう。
よって都心に住んでいる&新しい物好きな人は発売されたらすぐ買うべきです。
5Gのサービスが開始されたとしても、これまでの4G回線が使用できなくなるわけではありません。
当分の間4Gとが共通で運用されていくことになります。
これは4Gと5Gの規格に差が大きすぎるとサービスの展開にも大きな制約が生じる可能性が高いためであり、当面は並行して4Gの規格を拡張し、同時で運用していくといった方向性です。
スマホが使えればいいだけなら次の買い替え時で問題なし
いつ買うべきなのかは人により異なりますが、とりあえずスマートフォンが使えればいいと考えているのであれば、現在の4Gスマホが壊れたら5Gの新機種を検討するといった考えで問題ありません。
また気になることとして、通信料金がどうなるのだろうという問題が発生します。
もっとも生活に直結する問題であるため、気にする人が多いことでしょう。
各社低料金での導入を目指しているものの、どうなるのかは不透明と言えます。
やや様子をみる人が多いと予想されます。
まとめ
5Gスマホの魅力について紹介しました。
まだこれからのものなので、最初は満足いく体験はなかなかできないでしょう。
いまメインの4G回線もすぐ停止するわけではありませんし、3G回線のときのように4Gが始まってから10年以上続いているため、おそらく5年は普通に使えるはず。
次の買い換えモデルも5Gスマホではなくても問題ないでしょうね。