電話はどれくらい使われてる?携帯からの電話回数や通話時間推移
総務省発表によると、日本の携帯電話契約件数は約1億6000万件となっています。1人1台以上ですね。これだけ普及していると携帯からの電話利用回数も増えているのかと思ったら、そうでもないようです。そこで総務省が発表した2015年度までの日本の電話利用状況についてまとめてみました。携帯・公衆電話・固定電話からの電話利用状況
通話回数の推移
| 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 |
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携帯/PHS | 611.2億回 | 590.8億回 | 556.4億回 | 526.4億回 | 518.1億回 |
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IP電話 | 121.8億回 | 130.1億回 | 141.9億回 | 146.4億回 | 149.1億回 |
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固定電話
公衆電話 | 2億回 | 1.7億回 | 1.4億回 | 1.2億回 | 1億回 |
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固定電話
その他 | 348.9億回 | 316.3億回 | 290.7億回 | 258億回 | 225.4億回 |
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携帯(PHS含む)が圧倒的に利用されています。普及率から考えても当然ですね。人口1億2000万とすると2015年では1人あたり年間約431回利用されています。ただ年々通話利用回数は減少中です。それに対し、格安SIMが登場してから各MVNO独自のIP電話アプリの利用者が増えてきたこともあるのか、IP電話の利用回数は徐々に増加傾向となっています。ただ、両方を合計しても通話回数そのものは減少中。メールやSNSアプリ内でのメッセージだけで済んでしまうので、通話する機会が減ってきているようです。ほか街角からどんどん姿を消している公衆電話は1年間で1人1回使わない程度まで落ち込んでいます。また自宅の電話など固定回線もかなりの減少ぶりをみせています。全体的に電話しなくなってますね。携帯の普及で固定電話利用が減っていくのはわかりますが、2011年から5年間の減り幅的には携帯が約100億回減、固定電話は120億回減とそこまで差はない感じ。今後はますます生の言葉でやりとりする機会が減っていきそうです。 通信時間統計データもあったので掲載しておきます。通話時間の推移
| 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 |
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携帯/PHS | 24億
150万時間 | 23億
1450万時間 | 21億
4440万時間 | 21億
2240万時間 | 22億
3060万時間 |
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IP電話 | 4億
9030万時間 | 5億
260万時間 | 5億
2310万時間 | 5億
900万時間 | 4億
8830万時間 |
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固定電話
公衆電話 | 440万時間 | 370万時間 | 320万時間 | 260万時間 | 220万時間 |
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固定電話
その他 | 10億
8760万時間 | 9億
6380万時間 | 8億
7810万時間 | 7億
6610万時間 | 6億
5090万時間 |
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日本人全体では年間30億時間以上も通話してるんですね。もはやよくわからない数字です。2015年の人口を1億2000万人とすると、1人あたり年間28時間ほど通話してる計算に。1日あたりにすると約4.6分になります。この数字みると2016年から業界に先駆けて「楽天モバイル」が始めた5分かけ放題オプションがぴったりハマる感じ。理にかなってたんですね。他の格安SIM業者が1分や3分かけ放題サービスやってたりしますけど、やはり5分がちょうどいいようです。 まとめ:電話はどれくらい使われてる?携帯からの電話回数や通話時間推移
総務省発表データから、日本人の電話利用回数と通話時間についてまとめました。今はSNSなど別のコミュニケーションツールがたくさんあるので、通話時間とは比べ物にならないくらい携帯やスマホでコミュニケーションとってる時間は多くなってるはず。こうやって電話以外の情報伝達手段が増えていくと、電話の存在感がどんどんなくなっていってしまいます。現に公衆電話は絶滅しそうな勢い。災害用など必要最低限の数は残すようですが、使い方がわからない若者が登場しそう(してる?)ですね。