スマホをアルコールで拭くのは大丈夫?故障はない?

スマホのアルコール消毒

スマホのアルコール消毒

スマホをアルコールで拭くのは、誰でも一度は経験しているのではないでしょうか。

スマホ本体はほとんどが金属かプラスチックっぽい素材なのでアルコールで拭くくらいなら大丈夫そうではあります。

ですが、壊れるのではないかという心配もあります。

そこでスマホをアルコールで拭くのは問題ないのか?について紹介していきます。

アルコールでスマホを拭くのって問題ないの?

水分の多いアルコールで拭く場合に注意

アルコールは濃度〇%といった表記があるはず。

%が少なければ当然スマホのような電子機器が苦手とする水分が多くなります。

故障の心配があるのは、水分を含む消毒用のアルコールを使う場合で、イヤホンや充電端子から内部に浸入するのが問題です。

つまり、水分が入らない限りは、基板がショートしたり壊れるといった心配はあまりないといえるでしょう。

ガラス素材は大丈夫?

ガラス製の画面やフレームはアルコールに強いので、割れたり変質する恐れはありません。

スマホ表面のコーティングに注意

ディスプレイやフレームの素材自体は問題ないとしても、表面がコーティングされているスマホは注意が必要です。

指紋の付着防止や反射防止を目的としたコーティングは、アルコールの影響で性能が低下したり、機能が損なわれる可能性が考えられます。

スマホをお手入れするときの注意点

スマホのお手入れ

より安全なのは、端末のメーカーが推奨するお手入れ方法ですが、一般的にはアルコールで拭くくらいでは問題ないと認識されています。

専用のアルコールウェットティッシュ製品があるくらいなので、アルコールで簡単にコーティングが剥がれることはないと思われます。

ただし、メーカーが推奨する以外のお手入れ方法は、原則的に自己責任ですから、予め目立たない部分などで影響を確認しておくのが賢明です。

安全性を考えるなら、無水アルコールと精製水を使って、濃度の低い溶液を作るのが良いでしょう。

おすすめのアルコール濃度は?

市販の無水タイプは90%台、消毒用は70~80%台が一般的で、除菌効果が期待できるのは後者となります。

前者は速乾性で短時間に乾きますが、アルコール濃度が高いので端末への影響が懸念されます。

スマホ用のウェットティッシュは、低濃度で作られているものが多いので、それに倣って薄めのアルコールを使用する方がどちらかといえば安心です。

勿論、ひたひたに浸した状態で拭いてしまうと、端末の内部に水が入ってしまう恐れがあるので、固く絞ってからサッと拭き上げるのが理想的です。

この時、ティッシュを使用すると樹脂部分を傷つけたり繊維が残ってしまいますから、柔らかくて繊維の出にくいマイクロファイバーなどがベストです。

プラスチックや樹脂部分を拭くのは避けよう

樹脂といえば、プラスチックで作られている部分は、基本的にアルコールで拭くのはやめた方が無難です。

理由は溶ける可能性があるからで、樹脂の組成や加工の状態によっては、ヒビが入ることもあり得ます。

溶けるといっても、みるみるドロドロに溶けるのではなく、薄く削り取る感じで溶けるイメージです。

全てのプラスチックパーツが影響を受けるとは限りませんが、アルコールと相性の良くない樹脂素材については、影響を受ける可能性があることを留意しましょう。

アルミはOK

近年、スマホで多用されているアルミ部分については、濃度の高いアルコールで拭くのがベターです。

特殊なコーティングが施されていたり、アルミに似た塗装だと影響を受ける可能性はありますが、素材が間違いなくアルミなら変質、変色などの心配はまずないです。

故障のリスクや原因になるのは、イヤホンなどの端子の隙間から水分が入り込むパターンなので、乾きの早い高濃度を少量使う方法で拭き上げるのが正解です。

汚れが気になるからと大量に使用したり、水没の故障から復旧する目的で丸ごと漬け込むのは、どちらもNGです。

少量のアルコールで拭く方法で取れない汚れは、そもそも油性でなかったり汚れですらない恐れがあります。

水没からの復旧には、確かにアルコールを使うこともありますが、スマホをそのまま浸けるやり方は故障の範囲を広げるリスクに繋がります。

スマホはアルコールで拭くのは、マイクロファイバーなどで少量を使うのが前提で、精々金属部分や問題ないことが確認されている画面に留めるべきです。

曲げ加工などで常に力が加わっているプラスチックは、毛細管現象でアルコールが隙間に入り込むと、そこから細かなひびが発生するケースがあります。

1回程度では問題がないとしても、繰り返し何度も清掃を行えば、徐々に影響が大きくなる可能性が強くなります。

樹脂パーツに影響が見られなくても、パッキンなどのゴムは影響を受けやすいですから、やはり溶けるなどの変化がないか確認した上で少量の使用に留めるのが得策でしょう。

iPadのアップルが推奨するアルコール

タブレットなども提供しているApple社は、70%濃度のイソプロピルタイプを推奨しています。

イソプロピルタイプは、数あるアルコールの種類の中でも、比較的樹脂に対する影響が小さいとされます。

他社の製品に適用できるかはメーカーに確認を取るのが一番現実的ですが、Apple社と同様の素材で作られている端末なら、同じ方法で安全にお手入れできるでしょう。

いずれにしても、水分や湿気を内部に入れないのが故障を避ける大前提で、漂白剤のように強力な薬品を使わないのも、壊れる恐れを減らす基礎知識となります。

アルコールで端末が壊れるとしたら、それは使ってはいけないとされる素材部分に使用したか、水分が入り込んだ場合です。

電子機器は総じて水分に弱く、防水を謳っている製品であっても、水と大きく性質の異なるアルコールとなれば話は別です。

揮発性の液体を使った清掃は、それなりにリスクがありますが、注意点を守れば簡単には故障しませんし、指紋などの汚れだけが拭き取れる結果になるはずです。

まとめ

アルコールでスマホを拭くのは問題ないのか?について紹介しました。

プラスチックや金属、ガラスなどが利用されているスマホなのでアルコールで拭くくらい問題ないように思えます。

でも素材や本体に施されたコーティングによって相性が悪い場合もあり、最悪壊れる可能性もありえます。

もし汚れがひどいときは一度マニュアルを読むかメーカー公式サイトで確認してからにしましょう。