スマホの防塵性能とは?日常で必要なレベルを紹介

スマートフォンの防塵性能について

スマートフォンの防塵性能について

スマホを持ってない人は、いまの時代ほとんどいなくなりました。

まだカラケー使ってます!という人でも、2台持ちで実はスマホも持ってるなんてパターンも多いですね。

そんないまでは無くてはならないアイテムとも言えるスマホですが、端末を買うときなどに「IP56」といったIPに数字が2つ連なっている記号のようなものを見かけたことがありませんか?

この記号のIPは防水や防塵の度合いを表すものです。

ここではこの一見しただけではよくわからない不思議な記号について詳しく解説していきます。

防塵・防水性能を示す「IPxx」の意味を詳しく解説!

「IP56」と表示されている場合

「IP56」とスマホのスペック表に書かれていた場合、IPの隣にある2つの数字のうち

  • 左側の「5」は防塵性能
  • 右側の「6」は防水性能

を示しています。

最近のスマホには、こうしたチリやホコリを防ぐ機能や水を防ぐ機能が付いているモデルも増えていて・・・というか当たり前になってきていますね。

この数字が大きいほど効果が高いことを意味しています。

そのため「IP56」を例に解説すると、防塵に関する機能は5で防水に関する機能は6というレベルとなるわけです。

防水機能は分りやすいけれど、ちりやほこりを防ぐ機能といってもなんとなくはっきりとしたイメージが持ちにくい人もいるのでは?

そこで、この防塵機能について詳しく紹介していきます。

防水性能はこちらの記事を参照
スマホの防水性能を詳しく解説!

 

防塵性能を詳しく解説

防塵=チリやホコリを防ぐ機能とは、空気中を漂ってている小さな物質がスマホ端末内に入るのを防ぐための機能のこと。

小さなホコリなどがスマホに入ってしまうと、故障したり調子が悪くなってしまうことがあります。

そのため防塵効果がある性能をもつスマホが最近は増えてきました。

この性能は国際電気標準会議(IEC)や日本工業規格(JIS)で保護等級が一つ一つ定められていて、規格表によってレベル分けされています。

たとえばJISの保護等級では、6級は耐塵形という粉塵が中に入らないことを示し、IP6Xといった形で表示されます。

この表示のXの部分に防水性に関する等級を示す数字が入るのです。

防塵等級のレベル

スマホの防塵性能レベル

6級

耐塵形といい、粉塵が中に入らないレベル

5級

5級は有害な影響が発生するくらいの粉塵が中に入らない

4級

4級は直径1ミリ以上のワイヤーや固形物が中に入らない

3級

3級は直径2.5ミリ以上のワイヤーや固形物が中に入らない

2級

2級は直径12.5ミリ以上の固形物が中に入らない

1級

1級は直径50ミリ以上の固形物が中に入らない

チリ・ホコリのサイズに応じてこのように等級分けされています。

ちなみに0級というレベルもあり、とくに保護されていない状態のことを意味しています。

この数字が小さくなるにしたがって、侵入する固形物が大きくなっているのがわかるはず。

6級なら粉塵すら入らないとても高い性能を示していることになります。

このようにチリやホコリに対するプロテクションについては0から6までの7段階で示されていて、6級以外は何かしら固形物がスマホ内部に入る防塵性能と言えますね。

等級5だけはさらに2つにわかれます

上のような形でレベル分けされているのですが、等級5だけはさらに2つのカテゴリーに分かれています。

5級 カテゴリー1の性能

内部が負圧の状態でちりやほこりなどの侵入を防止する

5級 カテゴリー2の性能

内部が負圧にならない状態になっており小さな物質の侵入を防止する

という防塵性能です。

どれくらいの防塵性能なら日常利用で不都合がない?

一般家庭向けのスマホでは、5級以上の保護等級を持っているモデルで防塵性能と記載されていることが多いです。

日本で一番人気のスマホ「iPhone」では7からこのレベルの防塵機能が採用されています。
(防水性能もあり)

このことからも、スマホ機種を選ぶ時の選択肢の1つとして重要になってきているのがわかりますね。

とくに日本は隣国からの飛んでくる微粒子PM2.5問題もあり、この部分を気にしておいたほうがスマホを長く使えそうです。

防塵性能が優れていれば、故障する可能性も低くできますし、スマホ端末が長持ちしやすく、すぐに新しい機種に買い替えなければならなくなることも起こりにくいといえます。

しかしながら防塵性能は永続的に維持されるものではありません。

スマホを荒っぽく扱えばフレームが歪んで隙間ができますし、長く使えば隙間を塞いでいる接着剤やゴム素材が劣化しこれまた隙間が広がり体制が低くなっていくでしょう。

そのため、こうした機能のあるなしに関わらず大切に扱い、できるだけ長く使えるようにすることが大切です。

スマホケースも活用して長持ちさせよう

スマホケースでも防塵性能アップ

いくら防塵性能が高くても100%防いでくれるとは限りません。

少しでも長持ちさせたいなら、専用のスマホケース等を用いて保護するようにしておきましょう。

とはいえ防塵性能が高ければ安心できるのは間違いありません。

これから新しいスマホを買う、買い換える場合には、ぜひ防塵性能にも注目して選んでみてください。

最近は格安スマホレベルでも高い防塵性能を備えているモデルもありますよ。

まとめ

スマホの防塵性能について紹介しました。

このように、最近では空気中のチリやホコリなどがスマホ端末の内部に入ってこないように加工されている機種も多く登場しています。

防塵機能があることで故障や不具合などが起こるリスクも少なくなりますし、安心してつかえるでしょう。

耐性性は国内規格などでわかりやすく等級分けされているので、ここで紹介したレベルを知っておくと、スマホ選びに活かせます。

家庭向けのスマホ端末の場合なら、5等級以上を目安に選んでおけば問題ありません。

ただし、いくら防塵性能が優れていても荒い扱いをする人や、過酷な現場で使う人は
専用のタフなスマホを選んでおいたほうがいいです。

頑丈なスマホはこちらで紹介しています

結構な出費になるスマホ端末です。

少しでも長く安心して使えるように機種を選ぶ際には表示されたIP等級を参考にして選んんでみてください。