スマホのCPUは人間でいう脳の役割がある
スマホのCPUの役割ですが、人間でいうと脳に当たります。
頭(脳)の回転が早い人は、計算が早かったり、理解が早かったり、トークスキルが高かったりしますね。
スマホなら、ディスプレイ表示やその表示内容の制御、音の制御など、動作に関するもののコントロールに関わっています。
CPU性能が高いことで得られるメリット
CPU性能が高ければ処理が早くなります
スマホも人と同じように、この脳に当たる部分の性能が高ければよりたくさんの情報を処理できるわけです。
この「たくさんの情報を処理」については、例えば動画をみるときなどもCPUが動画データを処理しています。
この時、もし性能が低いCPUを使用していた場合、人間に置き換えて説明するとなると、絵を模写している時間と正確さに差があると考えると分かりやすいでしょう。
絵を模写する際、性能が良いCPUを搭載している側はたくさんの腕が生えていて複数の手が正確に絵を模写していき短時間できれいな絵を描き上げようとする。
ところが性能が高くないCPUを搭載しているスマホは、模写している際、手が普通の人と同じ本数でスピードもそれなりで大して早くありません。
さらに性能が高いものになると手だけではなく、模写をする際にみている目も腕の数に比例するだけの量になり、一つの脳みそで複数の腕と目を生かして正確に絵を模写できるようになっています。
これが、スマホにおける性能が良いとされるCPUですね。
スペックが必要な最新アプリも快適に動作します
さらにメリットを上げると、性能がよくなる上でスマホのアプリを開発しているメーカーにも得があります。
性能が低いCPUを搭載しているスマホは、必然的にアプリのバージョンが上がれば上がるほど高い性能を有しているスマートフォンでなければ動作が重くなっていきます。
では、性能が低い方のスマートフォンに基準を合わせてアプリを開発すればよいのでは?と思うかもしれませんが、実は性能が低いバージョンに合わせてアプリ開発するのは難しいんだそうです。
スマホは年々と進化をし続けていて、その中でどんどんとできることを増やしていっています。
この「できることを増やす」にはスマートフォンに搭載されているCPUをさらに良いものへとアップデートし、最新のコンピューターを取り付ける必要性があるわけです。
つまり、スマートフォンの便利さを追求すると自然によりよいCPUを搭載しているものを人々が求め、それに応える形で能力を強化した便利なアプリが登場する流れなんですね。
ずっと能力が低いCPUを搭載しているスマートフォンは、逆に問題としては進化できずに能力を強化できないままで終わってしまっているのは知っている人も多いのではないでしょうか。
例えばスマホのOSがバージョンアップすれば、それ相応のCPU性能も必要になっていきます。
iPhoneなら長く使えますが、アンドロイドスマホなんて昔の端末だと現行バージョンのOSにできず買い換えるしかなくなりますからね。
スマホはCPUとGPUが同じ場合が多い
ちなみに、ゲームアプリやパソコンでのゲームを経験している方であれば理解しやすいと思いますが、スマホにもゲームの映像を処理する専用のコンピューターが搭載されています。
これはCPUとGPUという名前で表されるが、スマホの場合、両社は同一のものとなることが多いです。
その為、ゲームの動作環境をよりよいものにしようと考えるのであれば自然とCPUの性能が高いものでないといけないわけです。
これは、現在の主流となっているスマホのCPUが計算を得意としているものと、映像の処理を得意としているCPUを使用しているため。
両者を別々にした場合、問題はアプリの動作などを計算するチップ、映像を処理するチップと別々に処理をするため、電力の消費が増えてしまいます。
これは人間の世界でも同じことで、会計処理と受発注を行う部署を引っ付けたら、より効率的に商品発注とその後の会計処理を少ない労力で済ませることができるため、人件費が節約できます。
この人件費の節約がスマホの場合、電力の消費に置き換わっているだけの話です。
個別に処理チップを装備させるよりも一つの処理チップで複数処理した方がより効率的にバッテリーを使えますし、アプリ機能を処理できます。
年々CPUは処理能力が向上していっています
CPUの機能は、時代が進むとともにより複数の処理をできるようになっていってます。
これは、一人の人間が会社を一人で動かしていると考えると分かりやすいでしょう。
規模にもよりますが、本来、会社を一人で運営することは難しいものです。
でもコンピューターの世界では脳となるチップが各部署に仕事を依頼し、その結果を自ら判断して情報を提示していきます。
ここには問題もあって、スマートフォンの能力を増やしたり、性能を引きあげすぎると弊害として、バッテリーをたくさん消費したり、メモリが足りなくなったりします。
メモリも処理能力に重要な役割があります
このメモリも実は必要な役割があり、メインとなるCPUが処理できなかった情報をメモしています。
人間の世界でいう秘書とか簿記係がメモリの役割で、この部分が少なくなるとメインとなるCPUがすべて、計算式を処理しようと努力してもできないと判断すると動作をやめてしまいます。
これがスマホにおいてのアプリの動作停止と呼ばれる現象です。
その為、スマホの性能を上げる必要がある部分としてCPUのほかにメモリもあり、これ不足するとすべての負荷はメインとなるCPUへ行ってしまい、最悪動作を停止させてしまう原因になってしまいます。
よって、CPU性能だけが高くてもダメで、メモリの容量も大事になってくるんです。
スマホのメモリ(RAM)についてはこちらの記事でまとめています
⇒スマホのRAMの役割とは?RAMが多いと何がいいの?
まとめ
スマホの頭脳ともいえるCPUの役割について解説しました。
人間でいう脳と一緒なので、性能が高いほど処理能力もあがります。
ただし、処理能力が高ければ使う電力も増えがちですし、メモリの容量も大きくしておかないとバランスよく性能を発揮できません。
スマホを選ぶ時はこの2つくらいは最低限チェックしておきたいですね。
とはいっても、今時売られているスマホなら3万円くらいするものなら不自由しない性能は備えていますけどね。