スマホの耐衝撃性能とは?

スマートフォンの耐衝撃性能について

スマートフォンの耐衝撃性能について

スマホを買う際、何を重視して機種を選ぶかは人それぞれです。単純な使いやすさを大事にする人もいれば、機種の価格を見て決める人もいるでしょう。

しかしどんな人にも影響してくるのがそのスマホのスペックであり、耐衝撃性能もそこに含まれる大きな項目なのです。

そこでスマホの「耐衝撃性能」について詳しく解説していきます。

スマートフォンの耐衝撃性能を解説!

数値で示される耐衝撃性能

まずそもそも耐衝撃性能というのは、そのスマホ本体がどれくらいの衝撃に耐えられるのかを示した数値です。

日常生活の中で使用していると、どうしても落としてしまったり予期せぬ負荷を掛けてしまうこともあるでしょう。そうした本体への負担をあらかじめ考慮し、簡単には破損しないようメーカー側も気を配っているわけです。

耐衝撃性能の測り方

耐衝撃性能の計測方法

耐衝撃性能の具体的な測り方としては、高い場所から落として本体がどれだけ持つかを記録していきます。

このときどういった高さからどういった勢いで落とすのかも色々と試し、一定の基準を満たした機種が市場へと出回ります。よって極めて衝撃に弱いような機種は、最初から販売されることすらありません。

またこの計測に関しては、専門家の下で実に丁寧に行われています。物理学や力学も用いて論理的に測り、できる限り信頼が持てるデータを構築するのです。

このとき力単位をkgf、加速度単位をm/s2と表し、破損した場合としなかった場合の線引きを行います。そこから何故製品が破損したのかを考え、改善できそうなら再び製造と計測を繰り返すわけです。

消費者にはわかりやすい例えで示されている

一方で一般の購入者側からすれば、そのような専門的な知識はほぼ持ち合わせていないでしょう。ですので大体の場合は、高さ何メートルから何回コンクリートに落としましたという風に解りやすく記載がされます。このおかげで、購入の際もあまり戸惑うことがないのかもしれません。

特別タフなスマホ以外はほとんど同じような数値

何より余程特筆して耐久性をアピールしない限りは、多くの製品が似たような数値を記録しています。大よその計測方法も各メーカーで共通している部分はありますし、最初からどうでもいいと思っている人には同じように映るでしょう。その場合には、当然他のスペックを重視しても構いません。

似たような性能「防水・防塵」とは別物です

ここで勘違いをしてはいけないのが、よく目にする防水や防塵といった表記は耐衝撃性能とは別物だということです。

たしかに防水や防塵機能も、故障に関わる重要な部分でしょう。ですが防水は水にどれだけ強いか、防塵は埃や汚れにどれだけ強いかを表しますので、単純な衝撃への耐性とはまた違います。

防水防塵完備だからといって、落としても大丈夫なわけではありませんから、購入の際は注意してください。

ディスプレイ強度は耐衝撃性能に含まれない

ディスプレイは耐衝撃性能に含まない

さらに液晶画面の強度においても、この耐衝撃性能とはまったく異なるものです。

あくまで本体のフレームや内部にある基盤への影響を表した数値に過ぎませんから、当然ある程度の高さから落としてしまえば液晶は割れてしまいます。やはり衝撃を加えないに越したことはありませんし、慎重に使うことが求められるでしょう。

耐衝撃性能の数値が公開される理由

では何故こうした数値が公開されているのかというと、一番はそのスマホを使う人の環境次第で衝撃への耐性が極めて必要になってくるからです。

たとえば工事現場で働く人やいつも忙しなく走り回っている人は、いつ何時スマホを堅い地面に落としてしまうかわかりません。しかも頻度としても多くなる可能性があり、脆い機種では少しばかり心許ないわけです。

そこで耐衝撃性能を公開することで、メーカー側も1つのセールスポイントにできるようになります。

私たちの製品はこんなにも丈夫ですよとアピールできれば、特定の層の購入者を集中して掴むことができるでしょう。一見あまり関心を持たれなさそうな数値に思えますが、販売戦略も兼ねて重要なデータをなっているのです。

専門職やアウトドアユーザーには必須項目

かく云う私も、かつては大工の現場で仕事をしていたことがあります。その際に何度か高いところから落としてしまったことがあり、以降は衝撃に強い機種を選ぶようになりました。それまではまったく興味を示さなかった項目だったので、これを機に学習したのを覚えています。

外部アクセサリーでも耐衝撃性能アップ

そしてハードケースやカバーを着けることで、より衝撃に備えた使い方をしていました。実際に最近では頑丈なケースも増えていますし、もし仮に衝撃に弱い機種であってもそこそこはケースで補えるはずです。こう考えると、今や耐衝撃性能は誰にとっても縁のあるものなのかもしれません。

よって今後こうした耐久性を重視したい人に対しては、外部のアクセサリー類も含めて検討してみることをおすすめします。

先述のように衝撃に強くとも液晶へはダメージがいきますし、何もかもを保護できるわけではありません。その代わりグリップ感などが向上すれば、落としにくさにも繋がります。自分に合ったケースを見つけて、大事に扱ってください。

まとめ

スマホのスペック表に必ずといっていいほど記載されている「耐衝撃性能」についてまとめました。

一昔前に比べると、スマホはどんどんと複雑で繊細なものに変わっていっています。その分衝撃に弱いという弱点が付いてきてしまうので、今後は市場で求められる耐久性のハードルは更に上がる可能性があります。

今まで興味がなかったという人も、これからはぜひ耐衝撃性能に注目をして選んでみてください。