中学入学とともにスマホを買ってあげる親御さんも増えてきました。学生のスマホ所有率調査によると、中学生では約半数がスマホを持っている結果に。これだけ持ってると、持ってないお子さんは「みんな持ってるよ!」とか言ってきそうです。ただよそはよそ、ウチはウチ、とハッキリ答えが出ていればいいんですが、どっちが良いのかわからない親御さんも多いんじゃないでしょうか。
そこで、調査会社「MMD研究所」が中学生のスマホ利用状況についての調査結果を発表していたので、その結果をまとめてみました。調査項目は親と子の2つの視点からとなっています。
調査対象:子供が中学生の母親1148人、スマホ所有の中学生370人
中学生のスマホ所有率
調査結果によると、40.9%が持っているとの結果に。携帯端末すべてを含めると57.1%がなにかしら所有しています。別会社のスマホ所有率調査結果では約5割だったのでだいたい半数近くは所有してると考えて良さそうです。
母親への調査結果
中学生の子供に携帯端末を持たせた理由
- 33.0% 塾などに通い始めた
- 22.6% 自分が働いているから
- 20.0% 周囲の子が持っているから
- 19.4% 事件などのニュースを見て不安だから
- 18.8% 部活などで帰りが遅くなることがあるから
- 17.9% 子供が欲しがった
- 15.3% (学校以外の理由で)帰宅が遅くなったから
- 13.6% 中学入学と同時に買い与えた
- 11.1% 兄弟姉妹が持っているから
- 10.1% 登下校時が心配だから
- 5.0% 理由なし
- 3.4% 学校側から持たせるように指示があった
- 1.1% 子供のITリテラシー向上のため
- 4.7% その他
母親側が心配だから、というのが一番の理由ですね。子供が欲しがった、みんな持ってるから、やりとりに便利だから、といった理由もそれなりに多い印象です。学校の指示なんてものもあるんですねー。
少子化がすすんで一人っ子が多いこともあり、昔より子供一人にかけるお金や時間が増えているんでしょうね。またネットの普及で不安になる事件や事故のニュースが今まで以上に目につきやすくなっていることも不安を煽っているのかもしれません。
携帯電話の必要な機能
「非常に必要」だと思っている機能ランキング上位5つ
- 41.3% 通話
- 29.0% メール
- 26.8% 防犯
- 26.7% フィルタリング
- 23.6% LINE
連絡手段と防犯がメインですね。ほか見せたくない情報を制限するフィルタリングも4位に。
中学生へのアンケート結果
スマホを使っていて起きたトラブル
- 40.0% 迷惑メール
- 31.6% 卑猥なバナー広告
- 31.1% とくになし
- 28.6% SNSで知らない人からの友達申請
- 27.6% 知らない人との交流
- 17.0% ワンクリック詐欺
- 15.1% 不健全な動画、画像の閲覧
- 10.8% アプリへの課金
- 8.9% 有料サイトへの登録詐欺
- 6.5% SNSなどでの誹謗中傷
- 6.5% ウイルス感染
- 6.2% ネット上で知り合った人と実際に会う
- 4.9% 個人情報を無断でアップされる
- 4.1% 個人情報を教えるよう強要された
- 3.2% 出会い系サービスの利用
- 3.5% その他
迷惑メールや不健全動画、課金などは危険度は低めなのでまだいいんですが、知らない人とのつながりは親の知らないところで発生しがちなので心配になりますね。そういうサービスの利用をフィルタリングで制限できればいいんですが、子供のほうは簡単に抜け道みつけたりしますからね。日頃の関わりの中で地道に教えていくしかなさそうです。
ちなみにおなじ質問を母親にした結果が以下のグラフです。
かなり認識度の違いが見て取れます。親に言いづらいトラブル「卑猥な動画閲覧」「ワンクリック詐欺」系は母親が把握してないことが多いですね。
中学生のスマホ利用 所有率やトラブル発生状況について(MMD研究所調べ) まとめ
親としては不安や心配があるんですが、必要以上の干渉は子供からすれば「うざい!」となりがち。隠し事はあるものですし、100%管理・監視することは不可能なので、親と子の信頼関係を構築すること、自分で判断できる力を身につけられるよう導いてあげることが肝心じゃないかなと思います。簡単じゃないですけどね。。。