オフラインでもスマホ決済可能になる「DigiTally」 ケンブリッジ大学が開発
マイクロソフトの元社長ビル・ゲイツ氏が創設したビル・ゲイツ財団の依頼に応じたケンブリッジ大学が、電波状況が悪い発展途上国でもスマホ決済を可能にする新技術「DigiTally」を開発しました。日本でのスマホ決済にはドコモがシステム開発したおサイフケータイが主に使われています。そして、おサイフケータイは通信技術「NFC」を利用してデータのやりとりをする「Felica(フェリカ)」を利用したもの。電子マネーの残額ほか、会員証のID、お店のポイントなども記録しやりとりすることができます。そして今回開発された「DigiTally」はというと、スマホに挿入されているSIMカードに専用シールを貼ることで利用可能となります。またスマホアプリでも利用可能。使い方としては、- 「DigiTally」に入金しておく
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- 支払い時、PINコード認証し金額入力
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- 受け取り側のスマホで8桁のコードを入力
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- 決済完了
となります。入力作業があるためおサイフケータイほど簡単ではありませんが、通信できない状況でも決済可能なのが特徴です。本決済は通信可能な場所に来たときに自動で完了します。「DigiTally」を利用するときに必要なのはSIMカードのみなのでスマホでなくてもいいんですが、入力作業やSIMカードを機能させてくれる端末は必要です。ただ端末間のデータのやりとりはSIMカードに貼り付けた「DigiTally」がSIMの機能を使ってやってくれるので、どんな僻地でも利用可能になります。まとめ:オフラインでもスマホ決済可能になる「DigiTally」 ケンブリッジ大学が開発
「DigiTally」について紹介しました。これはオフラインでもスマホ決済可能ですが、完全にオフラインだけで完了できるものではありません。決済データはきちんと通信する必要があります。よってアマゾンの奥地みたいな僻地で使えるわけじゃないんですが、発展途上国のようなまだ通信環境が整っていない地域では活躍してくれそうですね。日本国内で役立つシチュエーションは思い浮かびませんけど、秘境の温泉旅館みたいなところなら使えるかもしれませんね。