ファーウェイのスマホは、今や高性能と優れるコストパフォーマンスによって、日本でも人気を集めています。
しかし、国内外で安全性に問題があり、危険なのではというニュースが流れました。
アメリカで始まったファーウェイ製品不使用の動き
アメリカでは2018年2月の時点で、FBIやCIAなどの情報機関のトップ達が、ファーウェイの製品について使用するべきではないと証言しました。
セキュリティリスクへの懸念
その具体的な理由は不明ですが、少なくともセキュリティリスクに重大な懸念があることが分かっています。
たとえば情報が無断で送信されたり、外部から端末にアクセスできるといった可能性が考えられます。
アメリカの機密を守る各組織のトップが証言しているので、信憑性はかなり高くアメリカ国内でも注視されました。
【2018年8月】アメリカ政府内でファーウェイ製品が禁止に
この証言を受けて、同年の8月にはアメリカ政府内でのファーウェイ製品の使用禁止に至っています。
トランプ大統領が署名を行い、国防権限法を発動した上での施行ですから、どれだけ厳しい措置であるかは明白です。
期間は2年の予定で、その間は政府内に持ち込んだり使用が禁止されます。
【2018年12月】カナダでファーウェイCEO逮捕
その後、12月にはファーウェイのCEOがカナダで逮捕され、中国国内ではアメリカ製品やApple製品の不買運動に発展しています。
ファーウェイは中国政府との関係が深いとされ、現CEOは人民解放軍の出身だといわれます。
カナダで逮捕された前CEOの父親に当たる人物で、現在でも中国政府との強い関わりが疑われているわけです。
アメリカ政府としては、スマホを始めとした製品を使うなとだけいっているので、相手が強い反発をするのは当然でしょう。
日本政府も一部ファーウェイ製品の使用禁止を発表
アメリカに同調するかのように、日本政府も製品の使用を止めて事実上排除すると発表しました。
端末の分解によって余計なものが見つかったとされますが、その余計なものが具体的に何を指しているのかは不明です。
さまざまな憶測が飛び交っていますし、あれこれと想像することは可能ですが、アメリカにしても日本政府にしても、曖昧さが強く何ともいえない状況です。
日本の現地法人は日本の余計なものを否定していますし、IT系メディアの検証では、余計なものは存在しないとの報告もあります。
結局のところ安全性・危険性はどうなの?
危険性や安全性を踏まえた上で、大丈夫か否かと問われれば、グレーゾーンでハッキリと断言できないと答えられます。
各国政府の発表を信じるのであれば、スマホだけでなく同社の製品は避けるのが賢明でしょう。
もちろん、同社のスマホを利用している人とのやりとりを避けたり、メールやファイルの送信も避けることが必要です。
自分だけでなく、完全に周囲から関わりを断った上で、セキュリティを守ることになります。
危険性が存在する前提で考えると、アメリカ政府が排除を行うのも頷けますし、そうすると信憑性が強まります。
日本政府の発表はアメリカに追従する形ですが、携帯電話キャリア各社も機器の排除を発表しているので、ある程度は信憑性があると思われます。
危険性はあるのか、その点に関してはあるかもしれないと考えるのが妥当ですし、仮になくても各国政府の目標は達成されます。
単純にライバルを市場から排除したい、そういう思惑も推測できますが、あくまでも憶測の域を出ないものです。
大丈夫かどうか結果が出るまで購入や使用は避けて静観する、これが現在における最適解だと結論づけられます。
ファーウェイスマホに限らず個人情報は抽出されている可能性大
安全性の程度は未知数ですが、ファーウェイ製に限らず、スマホが個人情報を送信している可能性は少なからずあります。
これは端末レベル、アプリレベルの両方で考えられますし、意図せず送信するようになってしまっているケースも含みます。
つまり、スマホを使用する以上は個人情報が送信される可能性を考慮して、セキュリティ意識を強く持ち使うことが求められるでしょう。
現時点では個人の判断まかせです
現時点で発表されている情報は限定的ですし、一方的な発表がほとんどなので判断を下すのは困難です。
即危険と断言するまでにはいかなくとも、絶対に安全とはいえないと考えて、安全性を疑うのが無難でしょう。
客観的に危険性が疑われる情報に、中国で個人情報が使われる可能性があると同意が求められる、規約の存在が挙げられます。
ただ、同様の規約は他社の端末にも存在しますし、事件における捜査などで個人情報にアクセスされる可能性は十分にあります。
情報漏えいの防止なども含めれば、完全に端末を手放すのが最適解ですが、携帯電話やパソコンにまったく触れず生活するのは現代社会において不可能です。
安心感が欲しいならファーウェイ以外のスマホがベター
大丈夫と断言できる情報がないからには、リスクがあるとされる端末に触れるのは避けて、相対的に信用できると思われるメーカーの端末を選ぶのがベターです。
日本のメーカー製だから絶対に安心、という保証はありませんが、中国政府と強い関わりが疑われたり、アメリカが排除している製品を選ぶよりはマシです。
疑いがあるのは間違いないので、後は消費者が判断して選択するか否かを決める形となります。
仮に勤務先の企業で特定メーカーの製品が禁止されている人は、それに従い手放すことができますから、悩む必要なく他社製品に切り替えられるでしょう。
まとめ
現在マイナス方面で注目されている中国メーカー「ファーウェイ」製のスマホは大丈夫なのか?についてまとめました。
具体的にハッキリここがダメ!と言われていないので一般消費者からは判断しようもありませんが、アメリカ政府が禁止令を出していることから何かしら問題があるのでは?と感じてしまうのは当然でしょう。
たしかに世界シェア2位にもなったファーウェイ製スマホは性能や価格面で優れていますが、スマホはいくらでも種類がありますし、不安に感じるなら他社を選んでおきましょう。