スマホが見えてるだけで仕事に悪影響?実験結果を北海道大学研究チームが発表

スマホ利用による死亡事故がたびたびニュースになっています。海外では歩きスマホをしてる人向けに地面へ信号を埋め込んだ例もあります。さすがにこれでは根本的な解決にならないと思いますが、各国・各都市単位でながらスマホ対策に頭を悩ませているようです。そんな中、またスマホにとってネガティブな研究結果が発表されました。

スマホが人の注意力を奪う?

2016年末に北海道大学のチームが国際的な雑誌「Japanese Psychological Research」に、ある論文を掲載しました。その論文によると、スマホを傍においておくだけで注意力が奪われる、という研究結果について書かれています。ながらスマホトラブルが増えていることからも、スマホを利用しながら車を運転すれば判断や対応が遅れて事故に発展する、歩きスマホで人にぶつかるなど2つのことを一定水準以上でこなすことがいかに難しいのか?がわかります。ですが、この研究結果ではスマホを使わなくても、傍に置いておくだけでもその人の注意力を奪う結果になったそうです。北海道大学研究チームによると、こんな実験を実施したようです。
  1. 男女学生40人を半々に分け、片方がスマホ、もう片方はメモ帳を持たせる
  2. パソコンで作業させる (たくさんの「L」を表示させその中にある「T」という文字を探させる)
  3. 作業中、スマホとメモ帳は視界の中に置いておく
この流れを80回実施し、「T」を見つけるまでの時間を比較。するとスマホグループは平均3.7秒、メモ帳グループは3.0秒という結果になったそうです。この結果から、スマホが置いてあるだけで作業に悪影響を与えることがわかります。20人づつとサンプル数は少なめなので個人の能力差ってことも考えられますが、今度はぜひメモ帳グループとスマホグループを逆にしたバージョンで実験してみて欲しいですね。これで似たような結果ならさらに信憑性は高くなるはず。ただ、今回の結果はスマホに慣れてる人の場合だと「T」発見まで約3.1秒だったようです。とは言え、多少なりとも作業効率が悪くなることはわかります。そして、スマホは自分のものじゃなくても影響があるとのこと。もし視界にスマホがあるなら見えないところに置くかカバンにしまうなどしたほうが仕事や勉強効率アップに効果ありそうですね。ちなみに研究チームの教授は「普段からSNSやメールなどの通知を気にしていることが影響しているのでは?」と分析しています。 

まとめ:スマホが見えてるだけで仕事に悪影響?実験結果を北海道大学研究チームが発表

北海道大学研究チームが発表した実験結果について紹介しました。私もデスクワーク中、いつもディスプレイ下にスマホを置いて作業してるので、今度から引き出しにしまって作業しようと思います。これで少しで効率がアップしてくれたら。。。