SIMフリースマホのメーカーシェア&4キャリアのシェアまとめ(2016年度版)

総務省が推進している格安SIMが普及し、SIMフリースマホの市場シェアも増えてきました。2016年度は過去最大となってようです。そこで、全国の店舗やネットショップの販売情報を集計している「BCNランキング」が発表したキャリアとSIMフリースマホ、SIMフリースマホメーカーのシェアデータをまとめました。

4キャリアとSIMフリースマホの販売台数シェア

2016年12月2015年12月伸び率
ドコモ20.1%26.6%-6.5%
au24.3%31.0%-6.7%
ソフトバンク21.9%29.1%-7.2%
ワイモバイル10.6%4.2%6.4%
SIMフリースマホ20.4%9.5%10.9%
ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアは似たようなマイナス成長となっています。中でもソフトバンクがマイナス幅が大きいですね。ただソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」が絶好調。マイナス分をそのままカバーした格好になっています。2016年は「iPhone5s」がラインナップに加わり、最初学割キャンペーンとして始まった「ワンキュッパ割」がレギュラー入りしたことで比較的安定して伸びています。2017年も好調を維持しそうですね。そしてSIMフリースマホ。これが一番シェアを伸ばしています。前年比2桁増の急成長で、2016年12月に限ればキャリアと同レベルと言えます。もちろんSIMフリースマホで主に使われるMVNOは500社以上ある状況なので、1社でシェアを獲得しているキャリアと比較するものでもないんですが、格安SIMを攻略することはキャリアにとっても重要な課題。auは「UQモバイル」を強烈にプッシュしてますし、ドコモはもともとオープンで格安SIM市場独占状態。あとはソフトバンクだけが後ろ向きだったんですが、先日「日本通信」がソフトバンクiPhoneをSIMロック解除無しで使える格安SIMサービスを始める、と発表しました。関連記事⇒ソフトバンクiPhoneがSIMロック解除なして使える格安SIM登場!これから確実に対応するMVNOが増えていくでしょうね。つづいてSIMフリースマホメーカーシェアについて。

SIMフリースマホメーカー別シェア(2016年12月時点)

順位メーカー2016年12月2016年1月伸び率
ファーウェイ35.4%17.5%17.9%
ASUS30.7%27.5%3.2%
フリーテル8.7%23.8%-15.1%
富士通7.2%4.6%2.6%
MVNO躍進の影響でSIMフリースマホ販売台数も急増し、うまくヒット商品を生み出せたメーカー「ファーウェイ」が急成長しました。2016年12月の時点では中国メーカー「ファーウェイ」が不動のトップ「ASUS」を抜いてシェア1位に。夏までは「ZenFone GO」が大ヒットしたASUSが大きく差をあけてトップだったんですが、夏に登場した「P9 lite」で立場が逆転。秋に「ZenFone3」が登場し一時抜かれはしたものの12月に再び首位に返り咲いています。年間トータルシェア1位はASUSとなった2016年ですが、2017年はファーウェイになる可能性は十分ありますね。そして2016年1月は大きなシェアを獲得していた日本のSIMフリースマホメーカー「フリーテル」は残念ながら大きなマイナス成長となってしまいました。アメリカやアフリカなど積極的に海外展開してますが、国内市場では目立った結果は残せず。2017年の成長に期待したいところです。そして同じく日本メーカーの富士通はシェアを少し伸ばしています。「arrows」シリーズは根強く売れ続けていますし、日本メーカーならではの防水、ワンセグ、おサイフケータイなど市場に合わせた機能が好評です。最近は海外メーカーのスマホでも防水や電子マネー機能搭載モデルもでてきているので、この辺の優位性以外にもアピールポイントが欲しいところですね。 

まとめ:SIMフリースマホのメーカーシェア&4キャリアのシェアまとめ(2016年度版)

4大キャリアとSIMフリースマホメーカー別シェアについてまとめました。キャリアはワイモバイル以外はシェアを落としています。対してSIMフリースマホが市場シェアを急拡大。2017年もますますこの傾向は強まりそうです。そしてSIMフリースマホメーカーではASUSの牙城をファーウェイが脅かしています。2017年は順位逆転もありそうですね。