ながらスマホの交通事故発生件数まとめ

警視庁がここ数年で社会問題化してきた「ながらスマホ」による交通事故件数を発表しました。データは2011年から2016年のもので、ながらスマホ事故は2016年夏にポケモンGOが登場してからニュースで見かけることが多くなった印象です。このあたりの影響も気にしつつ発表されたデータをまとめました。

ながらスマホの事故発生件数(2016年度)

H23H24H25H26H27H28
通話223214202179175159件
画像409575643690846866件
ハンズ フリー344740325247件
その他614822802739879927件
合計1280件1658件1687件1640件1952件1999件
※「画像」は画面を見ている状態を意味します スマホ普及とともに、画面をみながらスマホ操作する人が増え、着実に事故件数が増えていっています。スマホ画面に気を取られることで発生した事故件数は、ちょうど「iPhone5」が登場した平成24年から急増。トータル販売台数も1億台オーバーですし、日本でのiPhoneユーザーが半数以上になった原動力とも言えるモデルです。それ以降スマホの大画面化などもあり、ますます「画像」項目の増加傾向にあります。 特に事故発生件数が急増したのは2015年(平成27年)から。2016年後半は連日ポケモンGOプレイヤーによる事故がニュースで取り上げられ、非難が集中していた印象ありますが、その1年前から2016年の水準に増えていたようです。社会的なブームになり、叩きやすかったので目立ってしまった格好ですね。2015年に急増したながらスマホ事故、内訳で目立っているのは画面注視に関係するものとその他項目ですが、この年に社会的にブームになったようなアプリも見当たりませんし(ねこあつめは多少流行ったかも?)、スマホが急激に普及した年でもありません。警視庁サイトにも理由は明記されていないので、残念ながら原因は不明です。。。 次に、原付き以上の乗り物による死亡事故件数についてまとめました。

ながらスマホによる死亡事故件数

H23H24H25H26H27H28
通話4310633件
画像101211182017件
ハンズ フリー100122件
その他4511755件
合計19件20件32件32件30件27件
死亡事故は平成25年から急増していますが、それから徐々に減少傾向にあります。ただ、事故の割合はスマホ画面に気を取られているときに多く発生しており、全体の6割以上という結果に。運転中に1秒目を離すだけで時速40kmなら約11m、60kmなら約17mも進んでしまいます。実際は2~3秒くらいは見てしまうでしょうし、前方にいる人間を轢いてしまうのも当然かもしれませんね。 そして、死亡事故に関しても、ポケモンGOが登場した2016年(平成28年)はむしろ前年より減少しています。ポケモンGOをプレイしながら運転によって起こった死亡事故のニュースが何件かあったので、ものすごく増えたイメージを持っていたのですが、そんなことはなかったようです。スマホ普及でインターネットがより身近になり、テレビの影響力が昔ほどなくなったとしても、まだまだマスコミの情報で印象づけられてしまうことって多いですね。 

まとめ

ながらスマホの事故件数データを紹介しました。警察の取り締まり効果なのかたまたまなのかはわかりませんが、死亡事故が減少しているのはいい傾向です。ちなみに、取り締まりにひっかかる人の数は年間700万件ほど、その中で携帯関連のものは約100万件とのこと。カーナビは移動中操作不可になってるものもありますが、スマホに関しては個人の心がけ次第。事故件数自体は徐々に増えていっているので、ドライバーだけでなく歩行者側もながらスマホをしないようにしたいですね。