総務省の後押しもあり急激に普及している格安SIM。今格安SIMサービスを提供する会社(MVNO)は200社以上にもなりました。細かなものを含めると500社以上になります。
※2018年、700社を超えたようです
そんな数あるMVNOの中で、2016年秋からテレビCMをバンバン放映し注目度急上昇中のMVNO「UQモバイル」。そして2016年に「5分かけ放題」など新しいサービスを次々に登場させ格安SIM業界を引っ張っている「楽天モバイル」。 今の格安スマホ業界ではこの2社が一番注目度の高いMVNOと言えるでしょう。
そこで、この2社の料金、端末ラインナップ、回線速度、通話サービスの4項目を比較。どっちがいいのか?について調べてみました。
UQモバイルと楽天モバイルを徹底比較!
UQモバイル | 楽天モバイル | |
---|---|---|
系列 | KDDI(au)傘下 | なし |
利用回線 | au (一部WiMAX2+) | ドコモ |
店舗数 | 100店以上 | 100店以上 |
使える端末 | ・ロック解除済端末 ・SIMフリー端末 ・au端末 ※au端末なら対応バンドが同じため快適です | ・ロック解除済端末 |
表に記載した店舗数は即時開通可能なもの。SIMカードが購入できる店舗を含めると「UQモバイル」は全国1500店舗以上になります。全国各地にあるゲオだけで1000店舗くらいあるのが大きいですね。 利用回線がauとドコモでハッキリ分かれているのでこの辺はお好みで。
ただドコモ端末を持っているなら「楽天モバイル」、au端末を持っているなら「UQモバイル」の方が対応バンドがあっているので快適に使えます。
ほか、「楽天モバイル」は楽天スーパーポイントが利用料に使えるのは大きなメリットです。
料金プラン比較
音声通話プラン
容量 | UQモバイル | 楽天モバイル | 楽天モバイル +かけ放題 |
---|---|---|---|
2GB | ぴったりプラン 1980/2980 | - | - |
3GB | 1680 | 1600(3.1GB) | 2450 |
5GB | - | 2150 | 3000 |
6GB | たっぷりプラン 2980/3980 | - | - |
10GB | - | 2960 | 3810 |
20GB | - | 4750 | 5600 |
30GB | - | 6150 | 7000 |
無制限 | 2680 (常時500kbps) | 1250 (常時200kbps) | 2000 (常時200kbps) |
※ぴったり/たっぷりプラン料金は(1年目/2年目)となっています
※ぴったり/たっぷりプラン料金はau・au系MVNOからのMNPを除きます
プランの多さ、料金だけを見ると「楽天モバイル」優勢ですが、ここに「5分かけ放題オプション(850円)」を付けると似たような料金になってしまいます。
「UQモバイル」は2017年2月22日から「ぴったり/たっぷりプラン」の料金そのままで同じ5分かけ放題サービスが適用されますし、現在もぴったりプランは90分、たっぷりプランは180分無料通話が付いてます。
ですので、料金的にはイーブンですが、プランの豊富さでやや「楽天モバイル」が優勢か?といったところですね。
データ通信プラン
容量 | UQモバイル | 楽天モバイル ()内はSMS付 |
---|---|---|
3GB | 980 | 900(3.1GB) (1020) |
5GB | - | 1450 (1570) |
10GB | - | 2250 (2380) |
20GB | - | 4050 (4170) |
30GB | - | 5450 (5520) |
無制限 | 1980 (常時500kbps) | 525(645) (常時200kbps) |
「UQモバイル」はSMS無料です。プランの種類は少ないんですが、データ無制限プランの速度が楽天の倍以上速いので、快適度は上です。といってもどちらにしても動画視聴などデータ通信量が多いものは快適に使えないでしょう。
よってプラン数も多く、大容量プランを取り揃えている「楽天モバイル」の勝利!
端末ラインナップ比較(2017年1月時点、価格は税別)
価格 | UQモバイル | 楽天モバイル |
---|---|---|
~1万円 | 【ぴったり/たっぷり】 iPhone5s 16GB 実質100円 P9 lite PREMIUM 実質100円 LG X screen 実質100円 ZenFone2 Laser 実質100円 【たっぷりプラン】 AQUOS L 実質7300円 | - |
1~2万円 | 【ぴったり/たっぷり】 Alcatel SHINE LITE 実質11800円 【たっぷりプラン】 ZenFone3 実質13200円 ZenFone2 Laser 18100円 【ぴったりプラン】 AQUOS L 実質19300円 【ぴったり/たっぷり】 ZenFone3 Laser 実質19800円 | ZTE BLADE E01 12800円 ZenFone Go 19800円 |
2~3万円 | Alcatel SHINE LITE 21800円 【ぴったりプラン】 ZenFone3 実質25200円 【ぴったり/たっぷり】 Alcatel IDOL 4 実質26800円 P9 lite PREMIUM 28900円 ZenFone3 Laser 29800円 | ZenFone2 Laser 8GB 22800円 ZenFone2 Laser 16GB 27800円 AQUOS SH-M04 29800円 arrows RM02/M02 29800円 P9 lite 29980円 |
3~4万円 | 【ぴったり/たっぷり】 arrows M03 実質33800円 AQUOS L 34900円 LG X screen 34900円 Alcatel IDOL 4 36800円 arrows M03 38800円 ZenFone3 39800円 | arrows M03 32800円 ZenFone2 2GB/16GB 32800円 ZenFone2 2GB/32GB 35800円 ZenFone3 39800円 AQUOS SH-RM02 39800円 |
4~5万円 | 【ぴったり/たっぷり】 ZenFone3 Ultra 実質49800円 | honor 8 42800円 ZenFone2 4GB/32GB 45800円 AQUOS mini SH-M03 49800円 |
5万円~ | iPhone5s 16GB 50400円 【ぴったり/たっぷり】 ZenFone3 Deluxe 実質50800円 ZenFone3 Deluxe 55800円 ZenFone3 Ultra 59800円 | ZenFone2 4GB/64GB 50800円 VAIO Phone Biz 54800円 Xperia J1 Compact 54800円 HUAWEI P9 59800円 HUAWEI Mate 9 60800円 |
「UQモバイル」は2年縛りのある【ぴったりプラン/たっぷりプラン】で契約すると端末を安く購入できます。 2016年秋まではラインナップも少なく魅力もなかった「UQモバイル」。以前なら業界でもトップクラスに選べる端末数が多い「楽天モバイル」の足元にも及びませんでした。 が、CM放映がはじまる前あたりから一気にラインナップを充実させてきました。特に旧モデルながら「iPhone」シリーズを選べるのは大きな魅力。また2年縛り契約ならキャリアのように端末購入補助があり、実質税込108円だけ多くあります。
対して「楽天モバイル」も毎月のように割引キャンペーンを実施しているので、タイミングが良ければ欲しい端末が半額以下で買えることもあります。 両社とも人気スマホを揃えてますし、どちらかしか扱ってない端末も多いです。
よって端末ラインナップに関しては引き分けでしょう。
ただ、日本ではスマホシェア半分以上と圧倒的な人気で、特に学生の所有率が高い「iPhone」が実質108円で買えてしまう「UQモバイル」は、親が子供にスマホを買い与えるスマホとしてはベストと言えます。よって学生世代には「UQモバイル」が有利でしょう。
回線速度比較
回線速度に関しては圧倒的に「UQモバイル」です。
ハッキリとはしてないんですが、他のMVNOが不満を漏らすくらい優遇されてるのを感じるレベル。格安スマホ市場ではソフトバンク系のワイモバイルが絶好調なだけに、出遅れたauがシェアを奪われないため系列の「UQモバイル」で巻き返しを図ろうとしてるとしか思えないんですよね。
よって他のau回線を使うMVNOより圧倒的に快適ですし、時間帯によってはキャリア以上の速度が出てる結果もネット上では見られます。 また「格安SIM最強ランキング」という雑誌では、平均36.54Mbps、最高79.59Mbpsとなっていてキャリアと比較しても遜色ないレベル。
対して「楽天モバイル」は17.86Mbpsでした。また楽天は一番回線が混雑する12時台は約6Mbpsとかなり遅くなります。
よって回線速度は「UQモバイル」の圧勝です。
通話サービス比較
UQモバイル | 楽天モバイル | |
---|---|---|
無料通話 | ぴったりプラン90分 たっぷりプラン180分 【2017/2/22~】 1回5分まで何回でも無料になるおしゃべりプラン開始予定 | 5分かけ放題オプション(850円)で1回5分までなら月何回でも完全無料 |
通話料 | 30秒20円 (2017/2/22~は5分超えてから) | 30秒20円 (専用アプリ楽天でんわ利用なら5分超えても30秒10円) |
現時点では「楽天モバイル」の方が通話オプションがある分若干有利と言えそう。といっても通話利用回数が多い人限定です。1ヶ月で90分(180分)程度しか使わないなら「UQモバイルの方が有利です。 格安SIMの弱点でもある通話サービス。2016年に「楽天モバイル」が「5分かけ放題」オプションを登場させてから他のMVNOも導入し始め、それなりに改善されてきました。そして「UQモバイル」も2017年2月から同様のサービスを始めるので、通話に関しては引き分けと言えるでしょう。
UQモバイルと楽天モバイルの比較結果まとめ
UQモバイルがおすすめな人
- iPhoneが欲しい
- いつでも快適な速度で使いたい
- au回線がいい
- auのスマホを持っている
ネット契約も可能です。
公式サイト:UQモバイル
楽天モバイルがおすすめな人
- ドコモ回線がいい
- ドコモのスマホを持っている
- 安ければ安いほどいい
- 楽天スーパーポイントをよく使う
- 毎月のデータ通信量が多い
ネット契約も可能です。
公式サイト:楽天モバイル