格安SIMとスマホキャリアのブランドランキング

調査会社「J.D.パワー」が、スマホキャリア大手3社「ドコモ・au・ソフトバンク」と格安SIM(MVNO)の満足度調査結果を発表。その結果をまとめました。

キャリア3社と格安SIM(MVNO)の満足度ランキング

結果は1000ポイント満点で集計されています。まずはキャリア3社から。

ドコモ・au・ソフトバンクの満足度

  1. 550ポイント au
  2. 547ポイント ドコモ
  3. 528ポイント ソフトバンク
3キャリア平均は544ポイント。満足度トップは2年連続でauとなりました。テレビCMも3年連続で好感度ナンバー1になるなど好調です。auぴったりプランが始まってからはスマホ売上ランキング(BCN調べ)で常にトップだったソフトバンクを上回ることも多くなりました。2位はドコモ。前年から1ポイント増とわずかながら、日本最大手だけあり安定したサービスを提供しています。日本のスマホシェアの半数を獲得しているiPhoneは苦手としているものの、Xperia独自モデルは人気ですし、低料金プラン「docomo with」も始まってからずっと好調です。そして3位はソフトバンク。テレビCMなどの宣伝と、高額キャッシュバックなど積極的な乗り換えキャンペーンでユーザーを獲得しているソフトバンクですが、契約後のサポート面では悪評判もよく見かけます。ただし前年より8ポイントアップしているので多少は良くなっている模様。関連記事⇒iPhone8が安い!【おとくケータイ.net】1000ポイント満点という指標から見れば、どのキャリアも似たり寄ったりの印象ですし、半分程度しか満足されていないとも言えますが。以前より通信料が安くなっているのは間違いありません。総務省が推進する格安スマホがなかなか普及しない原因も作っていますが、通信料が以前より下がっていることは違いなし。さらなる値下げに期待したいですね。 

格安SIM(MVNO)の満足度

集計できた7社が対象で上と同じく1000ポイント満点です。

格安スマホセット契約のランキング

  1. 622ポイント mineo(マイネオ)
  2. 618ポイント UQモバイル
  3. 615ポイント FREETEL(フリーテル)
  4. 600ポイント 楽天モバイル
  5. 589ポイント BIGLOBE
  6. 583ポイント ワイモバイル
  7. 579ポイント イオンモバイル
日本で絶大な人気のiPhoneセットが選べるMVNOが上位に多くランクインしています。それだけ資金力があることも影響していると思いますが、iPhoneを扱うかどうかで満足度が変わってくることは間違いないでしょう。3位フリーテルが経営破綻する前のデータなのでランキングに入ってしまっていますが、4位楽天モバイルに買収されたので順位は同じようなものです。全体平均は593ポイントでした。だいたい6割位が満足しているようですね。6割というと一般的な合格点に満たない気もしてしまいますが、3大キャリアがすべて600ポイント未満なのに比べれば十分高得点でしょう。というか7位イオンモバイルでさえキャリア1位のau獲得ポイントを超えています。価格の安さが満足度に大きく影響しているのは間違いなさそうですね。 

格安SIMカード契約のランキング

集計できた10社が対象です。
  1. 652ポイント DMMモバイル
  2. 647ポイント mineo
  3. 641ポイント UQモバイル
  4. 636ポイント IIJmio 636ポイント FREETEL
  5. 620ポイント イオンモバイル
  6. 616ポイント BIGLOBE
  7. 612ポイント OCNモバイルONE
  8. 599ポイント 楽天モバイル
  9. 585ポイント ワイモバイル
平均は626ポイントでした。格安SIMのみの契約のほうが満足度が高めという結果に。費用面での満足度がとくに高くなっていたようです。手持ち端末にセットすれば端末代すら必要ありませんからね。またAmazonなどで好きなSIMフリーモデルを買える自由度の高さなども満足度アップに影響しているのでしょう。Amazonならセールも頻繁にやっていますし、いいモデルが買えたら格安SIMに乗り換えるのもいいですね。 初期設定を自分でやらなければならない、店舗が少ないといった不満点もでていますし、サポート面の満足度はキャリアに比べて低いものの、安さはやはり一番の魅力です。現在ガラケー(ガラホ)ユーザーがまだまだいるため、同じような料金でスマホに乗り換えるとなると格安スマホになるでしょう。ただしガラケーユーザーがどこまで格安スマホについて知っているのか?となると疑問です。テレビCMなどで認知度は確実に挙がっていますが、日本の携帯電話契約者数からすれば1割ちょっとでしかありません。知らなければキャリアショップでスマホに乗り換えるだけですし、さらなる認知度アップ戦略が必要になりそうですね。 

まとめ

調査会社発表データから、3大キャリアと格安SIM(MVNO)ブランドの満足度をまとめました。キャリアではauがトップ、MVNOでは総合的に「mineo」と「UQモバイル」の満足度が高くなっています。mineoはもうすぐ100万契約突破を控え、iPhone7を販売するなど独自サービスが光ります。サポート面でも評判がよく、好調な電力会社の資金力をバックにますます積極展開していきそうです。同じくau有するKDDIをバックに持つUQモバイルも、テレビCMやMVNOイチとも言われる通信環境の快適さを武器にさらにシェアを伸ばしていくでしょう。まだまだ格安スマホが普及しているとは言えない状況なので、これからデビューする人も多いはず。初めて契約するのであれば、これら満足度が高いMVNOから選ぶのが安心です。