格安SIMへ乗り換え・契約する前に知っておきたい20の知識
国が積極的に普及を後押ししている格安SIMサービス。総務省発表データよると、今ではモバイル端末契約者の約1割が格安SIMに乗り換えているようです。そして今後さらに増えていくことは間違いありません。そこで、これから格安SIMへ乗り換え予定の人向けに、契約する前に知っておきたい知識をまとめました。最低限これだけは!というものを厳選して取り上げています。しっかり読んで格安SIMビギナーを卒業しましょう!格安SIMへ乗り換え・契約する前に知っておきたい20の知識
1.MVNOって何?
格安SIMを販売している事業者のこと。2.ホントに安くなるの?
格安SIMで一番契約者が多いのは3GBプラン。そして3GBプランはシェア上位の格安SIMだとおおむね通信料が2000円以下となっています。ここに端末代がプラスされるわけですが、48000円のスマホなら2年分かつで月2000円づつ。合計4000円程度に抑えられます。キャリア契約時より確実に安くできるでしょう。3.格安SIMはなんで安い?
キャリアほど実店舗もなくサポートも手厚くないので、人件費や店舗運営コストが掛からない分安くできています。4.田舎でも繋がるの?
ドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルが使っている回線をそのまま利用するので、繋がるエリアは同じです。5.格安ってだけに速度は遅いんじゃないの?
格安SIM業者によって設備の充実度が違うので速度も違ってきますが、料金プランの安さ=速度ではありません。ただ、キャリア回線の一部を借りて運営しているので、キャリアほど快適な環境ではありません。とはいえ、回線利用者が増える昼や夕方以外は不自由なく使えるでしょう。6.SIMって何?
契約者の情報が記録されてるICカードのこと。SIMカードよよばれます。これを端末に挿入すると、対応した回線につなげてくれます。7.SIMカードのサイズは3種類あり
サイズは「標準、micro、nano」の3種類あり。端末によって違うので、格安SIM契約前にチェックを忘れずに。nanoサイズのSIMカードなら、変換アダプタ(300円ほど)を使えば上のサイズにできますが、大→小にはできないので気をつけましょう。8.格安SIMにはどんな種類がある?
- データ通信だけのもの
- データ通信とSMS(ショートメール)が使えるもの
- 音声通話に対応したもの
の3種類あります。下に行くほど料金は高くなります。9.SIMフリースマホって何?
なにも設定されていないスマホのこと。仮にドコモで契約すると、ショップ側でドコモのSIMカードを端末に挿入し設定を済ませた状態で渡してくれますが、SIMフリースマホは自分で格安SIMを契約して挿入し、自分で初期設定することになります。10.SIMロックって何?
使えるSIMカードを限定する仕組みです。キャリアや一部格安SIM業者でセット端末を契約した場合、他社のSIMが使えないような設定になっています。他社サービスを利用するにはSIMロック解除をしてもらうことになります。ただauやソフトバンクは2015年5月以降に発売された端末じゃないと解除してもらえないので、別業者のSIMロック解除サービスを利用するしかありません。そして結構高いです。11.SIMロックは解除しても問題ない?
全く問題ありません。ネットでやると無料、店舗だとお金がかかります。12.格安SIMはどんなスマホで使える?
SIMフリースマホがベスト、次にドコモ端末です。現在ある格安SIMの9割はドコモ回線を利用したものなので、ドコモ端末ならそのまま使えてスムーズです。13.初期設定は難しい?
格安SIM購入時の説明書に書かれていますが、「mineo」の例を紹介しておきます。- 説明書記載の電話番号へ電話をかける
- SIMカードをセットする
- APN(アクセスポイント)を書かれているとおりに入力
で完了です。14.契約に必要なものは?
一部口座振替に対応しているところもありますが、ほぼクレジットカードが必要です。名義と契約者が同じじゃないと契約できないこともあるので気をつけましょう。15.キャリアからの乗り換え時、電話番号はそのまま使える?
MNP契約すれば同じ番号のまま乗り換えられます。16.タブレット端末でも格安SIMは使える?
問題なく使えます。通話SIMを契約しても意味が無いのでデータ通信SIMを契約しましょう。17.ガラケーでも格安SIMは使える?
使えます。がキャリアのガラケープランの方が安くなることもありメリットはありません。18.キャリアメールは使える?
使えなくなります。キャリア側でガラケーの低料金プランにし、格安SIMを挿入したスマホと2台持ちすれば解決しますが、多少料金がかかります。19.テザリングは使える?
ほとんどの端末で使えますが、au回線を利用した格安SIMでiPhoneを使う場合など一部対応していない場合もあるので、契約した格安SIMの公式サイトで確認しましょう。20.おサイフケータイは対応してる?
格安SIMではなく端末側次第です。データも端末が同じものならそのまま引き継げます。 その他知っておきたい関連知識
もうスマホは0円で買えないの?
総務省の取り決めで2016年2月から端末0円など過剰な割引ができなくなり、今後0円で販売されることはないでしょう。格安SIMでiPhone7は動くの?
使えます。理想はアップルストアで売っているSIMフリー版ですが、ドコモ契約のものならドコモ回線の格安SIMで、auならau回線のもの、と対応回線にあった格安SIMを選びましょう。ただSIMロック解除までの期間があるので注意が必要です。キャリアからの乗り換え時、ポイントはどうなる?
乗り換えると失効するので使い切りましょう。アドレス帳は移行できる?
SDカードやバックアップすることでできます。契約するSIMサイズを間違えてしまった!
手数料2000円かかってしまいますが、交換してもらえます。nano→micro/標準サイズ、micro→標準サイズなら変換アダプターで対応可能。逆は交換してもらうしかありません。Y!mobile(ワイモバイル)ってどうなの?
ワイモバイルは格安SIM業者ではなくドコモなどど同じキャリアで、ソフトバンクのサブブランドです。現在ソフトバンク回線を使える格安SIMがほとんどないのはワイモバイルがあるのでソフトバンク側がなかなか回線利用を許可してくれないから。ですが、総務省からの圧力が強くなっているのでそのうち増えていくと思われます。タダで使える「0 SIM」ってどうなの?
月のデータ使用量が500MB以下なら無料の従量制格安SIMです。雑誌付録でついたことや、とりあえずで契約し眠ってる端末に入れてるだけといった利用者が多いようです。ただ利用者が多い分回線が混雑しているためほかの格安SIMに比べて遅いです。また一定期間通信利用がないと自動解約されてしまうので注意が必要です。どの格安SIMも似たような料金でどこにすればいいのかわからない・・・
今は主な格安SIM業者はほぼ横一線の料金設定で、サービスの似たり寄ったりです。差があるとすれば端末割引やポイント還元くらいですね。この2つを備えている「楽天モバイル」が現在シェア1位でもっとも人気です。楽天スーパーポイントを通信料支払いに充てられるのも好評です。 まとめ:格安SIMへ乗り換え・契約する前に知っておきたい20の知識
格安SIMに乗り換える前に知っておきたい最低限の知識について紹介しました。気をつけたいのはドコモ以外のキャリアから端末そのままで乗り換えるとき。auならau回線対応の格安SIMを選べば一部を除きSIMロック解除なしでも使えるんですが、ソフトバンクはSIMロック解除必須です。またロック解除に対応している端末は2015年5月以降発売モデルだけなのでほとんどが対応していません。またサブブランドだからと言ってワイモバイルにもそのまま乗り換えできません。潔く売却して軍資金にするか、SIMロック解除業者に依頼することになるでしょう。