格安スマホを利用した詐欺が急増中!

朝日新聞が、格安スマホを利用した詐欺被害に遭う人が増えている、と報じました。警視庁が発表したデータによると、2016年1月~10月までの10ヶ月間で格安スマホを利用した詐欺事件が239件あったそうです。2015年度がわずか5件だったため、急増してるのがハッキリわかります。そして、詐欺に使われた格安スマホの80%は本人じゃない身分証明書で契約されたものだったそうです。しかも他人のものどころか存在しない人物をパソコンなどで加工して作ったものもあったとのこと。それで審査通過してしまうんですね。。。 格安スマホの契約件数は総務省発表データによると600万件以上あります。法人向けなども含めると1000万件以上にもなるようです。全体から見れば詐欺件数はごくわずかな数値ですが、このペースで増えていくと2017年は1000件オーバーもありえそうですね。2016年に入ってから普及率がぐっと上がってきた格安スマホですが、キャリアでの契約と違い、クレジットカードとネット環境さえあれば手軽に契約可能など入手するまでのハードルが低めなんですよね。また、実店舗もキャリアほど充実していないため、インターネット上での契約がメインといえるでしょう。となると、身分証明書確認時いくらでもウソが付けてしまえる環境です。ビデオ通話で顔チェックするわけじゃないですし。ただここを改善していくとなると、低価格をウリにしている格安スマホを扱うMVNOにとって大きな負担でしょう。大手MVNOだと毎月10万件以上受付けているでしょうし、かなり時間も人件費もかかってしまいます。MVNO側で対処していくのは現実的ではなさそうです。 

まとめ:

 今のところ対策は、公共料金の領収書など身分証明書住所に住んでるか確認を取るよう指導しているようですが、効果があるように思えません。業界でもガイドラインを定めるなど対策が始まったばかりなので、いろいろ抜け道も多く今が一番詐欺被害に遭いやすい時期かもしれません。私は大丈夫!と思ってる人が引っかかるパターンが多い、と何かで聞いたことありますし、実際そうだと思います。他人事だと思わず気をまずは引き締めたいところです。普通は名前だけ貸す、人のために契約してあげるなどはありえないので、そんな話があったら仲のいい知り合いでも断るようにしたいですね。というかそんな人は縁を切るべきでしょう。こういう格安スマホの契約形態を悪用した詐欺事件が増えていくと、業界全体に悪影響ですし、ただでさえ対面販売で買えないから不安に思ってる人が乗り換える機会を奪ってしまいかねません。業界や警視庁が対策に動くのも必要ですが、何よりも詐欺に引っかからないことで不安を与えるニュースを減らしていくことが大事だと思います。